ハルキ文庫<br> 武装酒場

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ハルキ文庫
武装酒場

  • ISBN:9784758434409

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内容説明

阿佐ヶ谷のガード下にある居酒屋「善次郎」。妻を絞め殺したと思いこんだ男、借金の取り立てから追われる男、その他、様々な窮地に立たされた常連客たちが、己の苦境から現実逃避するために、偶然この店に集まってしまった。一方、別の事件で警察が「善次郎」の向かいの店にパトカーで出動。サイレンの音を聞いた常連客たちは、それぞれが自分を捕まえにきたと思いこみ、事態は立て籠もり事件にエスカレートしてしまうのだが・・・・・・。抱腹絶倒のスラップスティック小説の金字塔、待望の文庫化!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aquarius

46
何という本であろうか、無条件に面白い!色々な物が混ざりすぎてもう感想すら収集がつかない。松岡修造の迷言である考えろ!考えるな!のような飲め!ならぬ読め!である。それぞれがとある事情を持ち、行きつけの居酒屋『善次郎』に集まる。最後は素晴らしく纏まってこの上なく綺麗でお見事と言いたくなる。一晩飲み明かしても、二日酔いにならず素晴らしい目覚めのような読後感(笑)手に汗握る馬券、飛び交う弾丸、オヤジの男気に乾杯だ!奴らは何がしたいんだ?愚問である。読メで出会った、愛すべき酔っぱらいたちの思い出として。ありがとう!2016/02/16

goro@80.7

41
飲兵衛の寓話。阿佐ヶ谷ガード下の飲み屋で起こったハチャメチャな事件。恐ろしくて一見では入れません(^^;2016/10/29

GAKU

32
読友さんのレビューを拝見し、手に取った初読みの作家さん。ハチャメチャな登場人物に、ギャグマンガのようなメチャクチャなストーリーで突っ込みどころ満載!とはいえ、最後がどうなるのか気になり土曜日の就寝前に一気読み。こういう結末か!良かった、良かったとニヤリ、ホロリ。ハマる人はハマる。ダメな人はダメ。そんな作品でした。園原淳子が自分にはツボでした。女は強い!しかし、オヤジの作るチャーハンは旨そうだったな。飲んだ後の締めに是非食べてみたい!2016/01/17

アイゼナハ@灯れ松明の火

20
『狼は瞑らない』に続いての樋口作品2作目。山から街へ、いやJR阿佐ケ谷駅近くのガード下までご案内。そこには何やら過去を感じさせる偏屈なオヤジが、本物の呑み助どもに酒を振る舞う赤ちょうちん〈善次郎〉がある。各人各様、腹に吐き出したい思いを抱えた常連たちが集ったある夜、事件は起きる・・・こんな連中と一緒に飲んだりしたら身がもたんと思う一方、実は一緒に盛り上がってしまいそうなお調子者の自分がコワイ。『お前ら、好き勝手、やれや』だよねぇーオヤジィィ・・・翌朝はきっと何も覚えていないに違いない。2010/08/20

伊織

16
久しぶりに小説を読んで笑いが漏れた(笑)居酒屋『善次郎』で起こるドタバタ劇に目が離せませんでした(^^)あれ得ないーと思いながらも楽しめるし、酔っ払い達に爽快感すら抱いてしまう…!こりゃ続編も読まねばなりますまい(*^^*)この作品を教えてくれたコミュ主さんに感謝です***2011/07/31

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