内容説明
のちに日本人初のNBAプレーヤーとなる絶対的エース・田臥勇太(現・宇都宮ブレックス)を擁し、前人未踏となる3年連続3冠=「9冠」を達成した1996~1998年の能代工業(現・能代科技)バスケットボール部。
東京体育館を超満員にし、社会的な現象となった「9冠」から25年。
田臥とともに9冠を支えた菊地勇樹、若月徹ら能代工メンバーはもちろん、当時の監督である加藤三彦、現能代科技監督の小松元、能代工OBの長谷川暢(現・秋田ノーザンハピネッツ)ら能代工関係者、また、当時監督や選手として能代工と対戦した、安里幸男、渡邉拓馬など総勢30名以上を徹底取材!
最強チームの強さの秘密、常勝ゆえのプレッシャー、無冠に終わった世代の監督と選手の軋轢、時代の波に翻弄されるバスケ部、そして卒業後の選手たち……
秋田県北部にある「バスケの街」の高校生が巻き起こした奇跡の理由と、25年後の今に迫る感動のスポーツ・ノンフィクション。
【目次】
▼序章 9冠の狂騒(1998年)
▼第1章 伝説の始まりの3冠(1996年)
▼第2章 「必勝不敗」の6冠(1997年)
▼第3章 謙虚な挑戦者の9冠(1998年)
▼第4章 無冠の憂鬱(1999年)
▼第5章 能代工から能代科技へ(2000-2023年)
▼第6章 その後の9冠世代(2023年)
▼終章 25年後の「必勝不敗」(2023年)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
H
6
恐らく高校スポーツ史上最強のチーム。すごい丁寧に取材していて、田臥勇太も主力選手の1人としての扱いで好感を持てた。特に9冠の次の代が無冠に終わった過酷な1年が印象的。2024/03/09
ゾロりん
4
面白かった。こうゆうスポーツノンフィクションはいいなー。無冠の年が胸を打つ。次は井上尚弥の読むとしよう。2024/04/28
tomtake
2
『能代工業、3年連続3冠』、この言葉を思うと今でも心が沸き立つ。華やかな表舞台だけでなく、その裏側や無冠に終わった翌年度の苦悶、その後の能代工業の衰退まで描かれて、とても興味深かった。当時のコーチの指導の仕方などは、全面的に肯定されるものではないが、マネージャーを重視するところなどが、プレイヤーや次の指導者を育て、今の日本のバスケットを支えている面はあると思った。2024/06/16
梅田
2
集英社オンライン連載時も読んでいたが、書籍版で一気読み。田臥勇太がいた9冠時代も当然面白いが、何よりその1学年下の「無冠の世代」編が壮絶。当時の加藤監督との確執を中心としたチームの不和、高校生の子供たちが背負わされるとんでもない重圧に胸が痛くなる。公立校ゆえのさまざまなしがらみも掘り下げられていて、「バスケのまち能代」の葛藤も浮き彫りになる。それでも、当時の選手たちの「その後」が語られる第6章を読むとさわやかな感覚が残る。この本で田臥勇太はあくまで登場人物の一人。一人ひとりの物語に胸を打たれる。2024/01/24
アジャ
2
スーパースター田伏の3年間三冠という輝かしい能代工業バスケットボール部と、その後のメンバーを丁寧に取材した作品。昨年のワールドカップの活躍を、まさに能代工業バスケに25年かけて時代が追い付いてきたとの表現が印象に残った。2024/01/23
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