内容説明
光源氏のモデルは道長なのか? 紫式部の想い人は本当に道長なのか? 摂関政治の最高権力者・道長と王朝文学の第一人者・紫式部を中心に日本史上最長400年の平安時代の真実に迫る! NHK大河ドラマ「光る君へ」を読み解くための必読書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字の旅遊人
31
もっと前に読了しているはずだった大河ドラマを楽しませてくれる背景本。こうして並べて読んでいくと、藤原道長と紫式部とが深い絆で結ばれていてもおかしくないんじゃないかと思えてきた。ドラマ、うまく出来ていたなあ。決してそういう内容の本ではないのだが。ドラマでもそうなのだが、天皇を飾りものにして政治を行う貴族(藤原ご一家)から軍事力をもった人々へと力が移っていくまさにその端緒でもあるこの時代。やはり外圧って影響大きいなあと思う。その頃に文学が花開いているというのも、面白い。江戸から明治も役者は違うが同じ構造だね。2025/01/28
うしうし
7
副題である「貴族道」(著者の造語)と「女御」をキーワードとして、道長と式部が生きた王朝時代論が展開されると思ったのだが、当該時代の概略が概説風に述べられているのみとの印象をもった。道長と式部の章についても、新見解や新解釈はないように思う。筆者のスタンスはあとがきで簡潔に述べられているが、「時代と個性-大説風と小説風-」(p218)の構成が成功しているかどうかは、微妙な感じがしたというのが正直なところである。2024/04/30
於千代
6
藤原道長と紫式部の人生を追う本・・・かと思って手に取ったが、(確かに二人の人生を端的にまとめているが)結論としてはまさかの王朝論に落ち着く。律令国家から王朝国家への移行が、歴史的にどんな意味を持つのかを述べ、摂関期に天皇から権力が分離したことによって、逆にそれにより天皇制が継続したと指摘。大変興味深い指摘ではあるが、出版社の依頼と著者が書きたかったことに乖離があったのではないかと邪推してしまう。2024/10/18
黒頭巾ちゃん
6
人脈と役職が多くて読みづらかった▼藤原道長と紫式部のところだけ読む▼道長→兄の死により栄華を極める。年上女性に好かれる。出家する▼越前へ異動し、道長からこわれて、彰子につく。道長、一条天皇、彰子とのホットラインで栄華を極める2024/03/31
kikori_14
3
大河ドラマ『光る君へ』の理解を深めるために読了。上流貴族で男性の藤原道長の生涯、下流貴族で女性の紫式部の生涯、ふたつの視点から平安王朝を紹介する内容でした。平安王朝の中心である京のドメスティックな視点と、京の外の日本、さらには当時の東アジア情勢についても言及されていました。2024/05/05
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