内容説明
【電子版巻末にはわみず先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
観光バス会社の空きスペースで紅茶専門のキッチンカー〈シュシュ〉を営む川澄汐里。
勤めていた紅茶専門店が閉店し、独立してみたものの売上達成にはほど遠い毎日。
そんなある日、オニオングラタンスープで人気のキッチンカー〈グラタ〉を営む
美野要の飼っていた猫が行方不明だということを知る。
〈グラタ〉の人気に引け目を感じていた汐里は、
今まで彼とまともに口をきいてこなかったが、実はその猫を偶然見かけていて――。
猫でつながる人の縁。キッチンカーを舞台に年の差コンビの贈る
ハートフル・エンターテイメント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
228
観光バス会社の一角にてキッチンカーで商売をする年下男と年上女の二人。紅茶専門店シュシュの店主・汐里、スープ専門店グラタの大学生・要の二人が要のいなくなった猫の事件により知り合い互いに心を許して労わり合って親しくなる。前半を汐里の視点で後半を要の視点で描かれた本書は素晴らしい読み心地で、優柔不断で不器用な二人の恋の行方がどうなるのか胸キュンで心を奪われますよ。まだ未熟な若い要が徐々に人として成長して行く過程も描かれ、恋のライバル出現に揺れる要の心情、人を優しく癒す猫達の愛らしさ、と頁を繰る手が止まりません。2023/12/30
ほのぼの
50
チョコミントが好きです。お気に入りさんのレビューで「チョコミントティー」が出てくる物語と知り、それは飲みたい、いや読みたいと電子版を購入。あ〜いろいろ美味しかったw。まずキッチンカーのお仕事小説として楽しい。経営の苦労、お客さんとの関係、なかなか大変な商売だ。そして猫。主に保護猫。けっこう深刻な問題だけど主人公たちを含め関わる人々が優しくて温かい。猫さんたちが幸せそうで癒される。欲を言うと、もうちょっと先まで読みたかった。主人公たちのモダモダな恋愛はどうなるんだろう…。2025/07/27
宇宙猫
19
★★★ 汐里視点の1章は面白かったけど、気分が態度に出る要が好きになれなくて、要視点の2章はすっともやもやしながら読んだ。若いし学生だからリアルなのかもしれないけど、ふわっとした雰囲気の中に1人だけ浮いて感じたかな。2025/02/03
荒川叶
16
自分の作る商品を大切に食べに来てくれる人がいる大切さ。猫が繫いだ様々な縁を大切にキッチンカーを続けて欲しい。2023/12/30
クキモン
14
猫と紅茶ってどうしてこう絵になるんだろう。さらりと軽く読めました。チョコミントティーが気になる。2024/08/21