内容説明
20年前の謎が、恐怖となって蘇る――
Amazon.com 2022年のベスト・ブック選出!
雪嵐でライフラインも断たれた田舎家に意外な訪問者が……
作家のワイリーは、20年前に起きた一家4人のうち3人が殺害されるという凄惨な事件を題材にした本を書くため、その現場となった空き家を借りて執筆を続けていた。だがあいにくの雪嵐に襲われ、家も停電してしまった夜、庭で頭から血を流して倒れている男の子を発見する。家に運び込み、生きていることは確認したものの、恐ろしいことに思い当たっって身の毛もよだった。いったいこの子はどこから来たの? 手がかりを求めて雪のなかを探索すると、道を外れたトラックのなかに意識を失った女性を発見するが……意外な展開にゾクゾクするミステリー!
原題:The Overnight Guest
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゃお
31
や、これは期待以上のサスペンスでした。犯罪実録作家のワイリーによる現在のパートと過去に起きた凄惨な事件、そして虐待を受けているとみられる少女の視点で描かれています。最初は何が語られているのか分からずとっつきにくかったですが、過去の事件が明らかになるにつれ、中盤以降は一気読みです。薄っすらと明らかになる真実のその上をいくような見せ方もうまいですね。そして何よりそれぞれの傷を乗り越え、それぞれの絆の強さが見られる姿には、思わず胸に込み上げてくるものがありました。2023/07/18
harutamano
16
ぐはあ。一気読みせざるを得ませんでしたわ〜。雪嵐に閉ざされた田舎家に…って話をまたなんでこの暑い時期に出しはりますねんって思ったらなるほど〜もーとにかく先が気になって!!良き読書でした!2023/07/10
井戸端アンジェリか
15
猛吹雪の中で突然子供…ホラーかもしれない、ホラーだったら嫌だなぁ…オバケ怖い。なんて心配は御無用です。定番のイカレタ変態クソ野郎のお話でした。薄々想像がつく本当の事。手に汗握り、違う違う違う!!またまた眠るのも忘れて一気読みです。2023/09/01
カイワレ大根
13
手がなかなか止められず、すぐに最後まで読み切った。ただ、紙面の都合上だが途中途中で情報が少なく、もっと描いてくれたらもっと楽しめるのにとも思う。2023/07/04
elf51@禅-NEKOMETAL
10
雪の中の家,倒れている少年,意識を失った女性,そして女性はいなくなり,とサスペンスの部類だろう。過去の話と,モノローグみたいな章と現在の話が交互に混じる構成で,なかなか話がリンクしてこない。次第に繋がってきて後半の緊迫した場面に繋がる。が,主人公,無防備すぎだろと(笑)意外な犯人ではあるけれど,登場人物は少ないものの繋がりがわかりにくく,びっくりしにくい。解決後が長く,これはアメリカ映画みたいな。まずまずかな。相関図 https://note.com/elf51/n/nee281a568b9d2023/10/30