核の難民 ビキニ水爆実験「除染」後の現実

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核の難民 ビキニ水爆実験「除染」後の現実

  • 著者名:佐々木英基
  • 価格 ¥1,257(本体¥1,143)
  • NHK出版(2023/12発売)
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  • ISBN:9784140815960

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内容説明

ビキニ環礁の水爆実験後、偽りの安全宣言を出し、被曝した島民たちを実験台として健康調査を続けてきたアメリカ政府。あれから半世紀、除染が完了したとされる島は本当に安全なのか。冷戦下のアメリカが推し進めた原発推進と表裏一体の「核戦略」を軸に、過酷な漂流生活を強いられた人々の惨状を綴り、フクシマの将来を見つめるノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

4
米国はロンゲラップ島が汚染しているのを認識していたにも拘らず、住民に対し帰還政策を行った。その理由はこれから到来する原子力産業の安全基準を作るため、人間の被曝データを集める必要があったからだと言う。同じ環境で暮らし、経済状態も同じで、集団としていつまでも共に暮らす事を好み、広島や長崎と違い身体への外傷は全くない。即ち統計的な誤差は殆どなく、純粋に内部被曝を観察できるといった、いくつもの好ましい要因があったからこそ、非道とも思える帰還政策を行えたのである。福島にも通ずるものがあると思えるのは僕だけだろうか?2014/06/05

Mealla0v0

2
アメリカによる核実験は、無人の土地で行われたわけではない。そこには人間がいた。マーシャル諸島の住民は、実験のために故郷を追われ「核の難民」となった。だが、彼らはこの実験がどのようなものか知らなかったし、その影響も知らされていなかった。あまつさえ、被害は否認されてきた。このことはちょうど3.11以後の日本の核被害ともオーバーラップする。日本のことを考えるには、日本のことだけを考えるだけでは済まされないものがある。第五福竜丸事件はビキニ事件の一角でしかなく、マーシャル諸島が遠景化していたことも問うべきだろう。2017/12/27

ERNESTO

2
アメリカ核実験を行った「加害者」たる原子力委員会の後進であるエネルギー省の組織として核兵器の開発や原子力発電の研究を行う「核兵器の頭脳」ローレンス=リバモア国立研究所 テリー=ハミルトン博士を中心とする研究グループの主導の下、ロンゲラップ島の全く不十分な除染と、復興基金の廃止で脅しながらの帰島計画は進められている。 アイゼンハワー大統領によってマンハッタン計画の残党が集結したアメリカ原子量委員会のトップに指名され、国際原子力機関IAEAの創設を主導したルイス・シストラウスは、 2013/07/20

Pekoe

1
アメリカの水爆実験で放射能汚染されたロンゲラップ島。島の住民は死の灰を浴びて被爆した。一旦避難したが3年後、除染作業も行われないまま島で以前と変わらない生活を始めた住民に何が起こったか。この本は実際被爆した人達に話しを聞きまとめられている。島で被爆した女性は、福島の人達はこれから私達が経験してきた道を通るだろう。と語っている。汚染量云々の問題だけでなく精神的に社会から受ける苦痛も指している。読むと苦しい気持ちになるかもしれないが事実を知る事で明るい未来になるよう進んで欲しいとあとがきにも書いてあった。2013/04/17

きくちたかし

0
原発がなぜ日本にできたのか。なぜアメリカは日本が原発を零にすることに反対するのかなどなど核の世界について深く知ることができた。2016/02/29

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