内容説明
大学受験の朝、駅で射殺事件を目撃しながら通報を怠った麻紀。やがて親友の恋人として再び姿を現した犯人は職業的殺人者だった――。一方、事件を追う刑事のことみは現役大臣の秘書と交際するうち、大臣の特殊な性癖と周囲の不審な事件を知り、密かに調べを進める。殺人の構図と人間の暗部が読者を打ちのめす傑作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirokun
27
星3 赤川次郎さん、今回の作品も極めて読み易い作品で、いつものユーモアはあまりありませんでしたが、推理小説として楽しく読ませてもらった。赤川さんは、私の10年ほど人生の先輩にあたりますが、相変わらず執筆活動を継続していることに敬意を表します。わたしも赤川さんに負けない様、常に好奇心を持ち続け、世の中の変化に追いついてゆきたいと思います。2024/03/08
Take@磨穿鉄靴
26
最近の赤川氏。良くも悪くも赤川氏らしい感じの作品。ターゲットは中学生位の子どもか、昔を懐かしむ層くらいか。赤川氏の作品に有りがちな元気で明るい女の子が活躍していく感じは頻繁には読まなくて良いけどたまに読むとホッとする感じ。これもその典型。ただ白昼の駅で拳銃3発撃ってたら今ならどこかで動画がアップされて話がすぐに終わりそう。なんだか平成ではなく昭和の香りすらする。★★★☆☆2024/03/28
なな
22
いつもの赤川ワールド。2024/02/27
リリ
7
女子大生、女刑事をヒロインにしたライトミステリー。レトロ感は否めないけど、ついついに読みやすくってサクッと読了。思いっきりフィクションな世界を楽しみました!暇つぶしにはもってこいです。2024/03/27
HITOMI
7
大学入試試験当日に殺人現場を目撃してしまった麻紀。離婚した昔の夫が殺されたと警察から連絡を受けた仲居の芳子。事件を追う刑事のことみ。殺された男と付き合っていたホステス杏。衆議院議員の秘書鈴掛。コロコロと目線が変わり、感情移入する間が無かった。大まかのストーリーは納得できるのですが、殺人現場を目撃したのにそのまま試験を受けれる女子高生の心情をはじめ、ところどころ理解できず、爽やかな終わり方に気持ちがついていけませんでした。2024/03/05