角川新書<br> 地名散歩 地図に隠された歴史をたどる

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角川新書
地名散歩 地図に隠された歴史をたどる

  • 著者名:今尾恵介【著者】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • KADOKAWA(2023/12発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040824772

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内容説明

内陸にも多い「海」がつく地名、「町」という名の村、地図にないのに生きている「幻の地名」……全国の不思議な地名を取りあげ、土地や日本語の由来をたどる。ひとつひとつの地名にその土地の歴史が隠されている。

【目次】
第一章 モノの名前を冠する理由
第二章 意外な名付けられ方
第三章 一筋縄ではいかない「読み」
第四章 地名の表記揺れ
第五章 境界・通り・橋
第六章 悩ましい地名

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

57
地図研究家を自称する著者による、肩の凝らない地名、地図に関するお披露目帳といったところか。長年に渡って業界誌に連載されていたエッセイ。物の名地名や読み方の珍しい地名などの蘊蓄の他に、昔からの地名の由来や語源などの記事に併せて、地名に関する様々な文献資料の蓄積や著者の現地踏査の成果が随所に記載され、門外漢にも飽きさせない面白さに満ちている。近年町村合併などに際して、地名命名の画一化、伝統軽視の傾向が見られるという。地名はその土地が持つ歴史的資産という観点に立って、地名の多様性を訴える著者の姿勢を是としたい。2024/02/23

へくとぱすかる

46
地名はそれ自体が文化だ。読み終わってまずそう思う。地名をどのような文字で書くか、古代に好字2字で書くおふれが出て、初めて漢字を宛てられた地名がおそらく多いはず。この時どんな字にしたかが地方の特色、思考過程が現れるところ。そういう習慣が今日まで引き継がれていることが興味深い。だからこそ残念なのが、歴史を無視して行政の都合や単純化を推進してきた、戦後の地名政策だと思う。方言漢字で書く、全国で唯一の地名の例など、重要文化財級の存在ではないか。郷土史研究は歴史研究が多い印象があるが、地理研究も盛んになってほしい。2024/03/20

ミエル

17
学術的な論文かと思いきや、あとがきにもあるように地名マニアの報告書といった趣きのライトな作品。面白いのだけれど、歴史からの考察などが読めるかと勘違いしていた私にはんん?な読後。(勘違いした私が悪い)とは言え、国内を中心に海外の地名の詳細な解説だけでも情報量が半端ない。とてもじゃないけど覚えられない笑 辞書や情報誌的な読み方が正解なんだと思う。2024/01/16

おさと

7
生まれ故郷、ずっと間違って書いてた(笑) そんで、吉野川は四国三郎だったはずだけど、次郎?2024/02/16

kaorin

6
ちょっとオタク気質な人と話してる時に感じる、置いていかれる感がある。一個一個、もう少し楽しくストーリーとしてそこをまるで散歩しているような感覚を期待して読みだしたので、残念でした。 次から次へと地名が出てくるのだけど、地図も小さく見辛い…。へー。と、思う話題もあるんだけど、地名の量が膨大で、その地の情報が少なくて、地名から思いを馳せる間もなく次から次へ。かなり疲れました。2024/03/29

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