内容説明
学芸員さんに常設展の魅力を聞いてみたら...
初心者でも100倍楽しめるようになる
美術館の所蔵作品&コレクションの哲学が満載!
◎装画&スペシャルゲスト/和田ラヂヲ(ギャグ漫画家)
◎寄稿エッセイ/和田彩花(アイドル)
全国12の美術館・博物館に常設展についてインタビューした
「ほぼ日」人気連載が、パワーアップして一冊の本になりました。
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美術館の特別展や企画展には多くの人が集まります。
一方、同じ美術館の常設展には……あんまり人がいません。
多くの場合、特別展チケットの半券で入れるのに。
有名な人気作家の作品がかけられているのに、です。
かくいう私も、わざわざ常設展を見に行くようなことは滅多にありませんでした。
それはじつに「もったいないことだった」と、いまでは思います。
各館の常設展で見る所蔵作品にこそ、創設者の思いや設立の経緯、収集の哲学が見てとれる。
何より、作品ひとつひとつに対する「誇り」や「愛」がにじみ出ています。
学芸員さんの口ぶりから、わかるんです。
みなさん、とっても「じまんげ」だから。
そして、学芸員さんの「じまん話」ほど、気持ちよく聞ける「じまん話」はないと感じます。
「はじめに」より
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
6
紹介されている12の博物館・美術館の半分しか行ったことがないので、残りのこだわりのあるところ、特に群馬県立館林美術館と青森県立美術館にも行ってみようと思った。対談形式でまとめているのでそこがちょっと冗長に感じるとこはあった。2024/03/06
ナナシ
5
様々な美術館、私はついつい特別展がある時にしか行かないがその美術館の要は何といっても常設展であるということを改めて思い知った。 学芸員の方のこだわりや美術品の見方など、知れば知るほど実際に見て訪ねてみたくなるお話ばかり。対話式なので読みやすい。そして、刀剣乱舞を嗜む審神者達にはトーハクという言葉は耳慣れたものだろうがその東京国立博物館はこの本のトップバッターであり、なんか…ゆるい笑 そのお陰で肩肘張らずに楽しく読めた笑 鳥獣戯画のコラムや、美術館を翔る藤田嗣治(どの美術館にも作品がある⁇) 2024/03/09
飼い猫の名はサチコ
4
掲載された12の美術館のうち、9館の常設展に行ったことがある。美術は好きだが初心者という取材者が、見栄ゼロで各館の学芸員の方から、収蔵品や美術館創設の誇れる話を聞きだしていく。インタビュー形式なので、一緒に美術館で耳を傾けているようで楽しい。未訪問の3館のうち、頑張れば日帰り弾丸でも行けそうな群馬県立館林美術館に、まずは行きたい。フランソワ・ポンポンのシロクマに会いたいな。2024/02/27
ソフィ
2
ほぼ日の連載をベースにしているだけあってつるつると読みやすい。各館のキュレータさんたちの生の声、熱量を感じられるのがよかった。願わくばこの本片手に常設展を回れたらいいのだけど、持ち歩くにはちょっと分厚いのね……^^2024/01/28
ekoeko
1
12の美術館・博物館の常設展についてのインタビュー集。2024/01/20