内容説明
学芸員さんに常設展の魅力を聞いてみたら...
初心者でも100倍楽しめるようになる
美術館の所蔵作品&コレクションの哲学が満載!
◎装画&スペシャルゲスト/和田ラヂヲ(ギャグ漫画家)
◎寄稿エッセイ/和田彩花(アイドル)
全国12の美術館・博物館に常設展についてインタビューした
「ほぼ日」人気連載が、パワーアップして一冊の本になりました。
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美術館の特別展や企画展には多くの人が集まります。
一方、同じ美術館の常設展には……あんまり人がいません。
多くの場合、特別展チケットの半券で入れるのに。
有名な人気作家の作品がかけられているのに、です。
かくいう私も、わざわざ常設展を見に行くようなことは滅多にありませんでした。
それはじつに「もったいないことだった」と、いまでは思います。
各館の常設展で見る所蔵作品にこそ、創設者の思いや設立の経緯、収集の哲学が見てとれる。
何より、作品ひとつひとつに対する「誇り」や「愛」がにじみ出ています。
学芸員さんの口ぶりから、わかるんです。
みなさん、とっても「じまんげ」だから。
そして、学芸員さんの「じまん話」ほど、気持ちよく聞ける「じまん話」はないと感じます。
「はじめに」より
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひと
29
全国の美術館・博物館の常設展やコレクション展を、各館の学芸員さんの説明を聞きながら回る企画、とても贅沢ですね。解説している作品のすべての画像が示されているわけではなく、掲載されていても画像が小さいのは、現地を訪れて本物を体験してほしいというメッセージなのでしょうね。各館設立の背景や思い入れ、コレクションの方針など、皆個性的。DIC川村記念美術館休館の前に、必ず訪れておかなければと思いました。本書を片手に回るには厚過ぎるので、ネット記事を参照しながら鑑賞してみようと思います。もっとアートと仲良くなりたい。2024/12/05
bluelotus
9
★★★★☆ もっと写真があれば説明されている作品の理解が深まるのになぁと残念に思ったが、気になったら常設展にGo!ということか!(笑)一番最初の東京国立博物館がとにかく面白すぎたし、どの学芸員さんも作品への愛に溢れていた(笑)いつかまたじっくり読んでみたい。2024/05/20
takakomama
8
全国の12のミュージアムの常設展、所蔵作品の取材。行ってないのは東京都現代美術館、青森県立美術館、富山県美術館の3つですが・・・ お目当ての企画展を観て、へとへとに疲れてしまって、常設展は観なかったり、さらっと見るだけなのはもったいない。解説している学芸員さんたちの地元や地元出身者、芸術家、作品への情熱と愛をひしひしと感じます。定点観測のように常設展を観ると、同じ作品でも新しい発見があったり、私の知識が増えていることを実感できて楽しいです。2024/06/21
ナナシ
7
様々な美術館、私はついつい特別展がある時にしか行かないがその美術館の要は何といっても常設展であるということを改めて思い知った。 学芸員の方のこだわりや美術品の見方など、知れば知るほど実際に見て訪ねてみたくなるお話ばかり。対話式なので読みやすい。そして、刀剣乱舞を嗜む審神者達にはトーハクという言葉は耳慣れたものだろうがその東京国立博物館はこの本のトップバッターであり、なんか…ゆるい笑 そのお陰で肩肘張らずに楽しく読めた笑 鳥獣戯画のコラムや、美術館を翔る藤田嗣治(どの美術館にも作品がある⁇) 2024/03/09
てくてく
7
紹介されている12の博物館・美術館の半分しか行ったことがないので、残りのこだわりのあるところ、特に群馬県立館林美術館と青森県立美術館にも行ってみようと思った。対談形式でまとめているのでそこがちょっと冗長に感じるとこはあった。2024/03/06
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