内容説明
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人気シリーズ「乙女の本棚」第36弾は、文豪・坂口安吾×イラストレーター・しきみのコラボレーション!
エッセイとしても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
恋愛は、人生の花であります。いかに退屈であろうとも、この外に花はない。
「人間永遠の問題」だという恋愛。『夜長姫と耳男』などの傑作小説で知られる著者が、その奥深さを語る。
坂口安吾の名作が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、『詩集『青猫』より』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎『魔術師』、泉鏡花『夜叉ヶ池』を担当する大人気イラストレーター・しきみによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寂しがり屋の狼さん
59
図書館に行ったら『乙女の本棚』のコーナが設けられており新刊はないかと物色(◕ᴗ◕✿)シリーズ35冊目は坂口安吾さんが恋愛感を綴る💕押絵は私の大好きな「しきみ」さん。【恋愛は人間永遠の問題だ。人間ある限り、その人生の恐らく最も主要なるものが恋愛なのだろうと私は思う。】文中より2024/02/18
ぐうぐう
38
恋愛についてのあれこれを綴る、坂口安吾の『恋愛論』。これは、現在の若者にウケるのではないか。愛だの恋だのという概念を整理して展開していく安吾の語りは、そのユーモアもあって、実に楽しく、と同時に膝を打つ。「私たちの小説が、ギリシャの昔から性懲りもなく恋愛を堂々めぐりしているのも、個性が個性自身の解決をする以外に手がないからで、何か、万人に適した規則が有って恋愛を割り切ることができるなら、小説などは書く要もなく、また、小説の存する意味もないのである」(つづく)2023/12/20
kitten
15
図書館本。久々に乙女の本棚。うわー、やっぱりこのシリーズはいいわ。しきみさんの絵が付かなきゃ、今どきの子は坂口安吾なんて読まないと思う。それにしても、この安吾の文章にしきみさんの絵の組み合わせが絶品。相乗効果がすごいわ。また、図書館で探して借りてみるか。2024/02/11
ヒラP@ehon.gohon
13
絵がついているから読んだような感じの本です。 文豪坂口安吾の恋愛論が、今の人に馴染むかどうかは疑問です。2024/05/13
Mayuko Kamiwada
12
坂口安吾なりに恋愛について考え、語られている。日本人と外国人との考え方やとらえ方は違いがあり、それは「愛」や「恋」においてもそう思う。「愛」という言葉さえも気恥ずかしく感じてしまう。それは武士の頃、恋愛は不義になると考えられたからかもしれないが、国によって恋愛についての考え方が違うのも面白いと感じた。日常での環境もあるかもしれないが、恋愛とは何かと考えることを避けていた節はある。人それぞれ恋愛について考え方が違うと思うから、そのことについて語り合うのも哲学かもしれない。2024/02/09