光文社文庫<br> ワンさぶ子の怠惰な冒険

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光文社文庫
ワンさぶ子の怠惰な冒険

  • 著者名:宮下奈都【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 光文社(2023/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334101565

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内容説明

北海道トムラウシの山村留学から福井に帰ってきた宮下家。子供たちの妄想犬だった白い柴犬ワンさぶ子が実際に家族の一員となった。三人の子供たちは大学生、高校生、中学生となり、それぞれ自分の道を歩き始めていく。広がる世界、音楽とともに自由を楽しむ宮下家五人と一匹の、笑いと涙溢れる感動の三年間の記録を描いた作品が待望の文庫化。「一年後」を描いた小説宝石掲載エッセイ、「その後」を描いた宮下奈都氏のあとがきも!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なつくさ

49
彼女の名前はワンさぶ子。フルネームは宮下ワンさぶ子。柴犬である。小説だと思っていたら、エッセイ(日記)でした。ずいぶんかわいらしい名前だから勘違いしてしまいましたが、とても良い本でした。とても良い家族に恵まれていて、書かれているエピソードが微笑ましくてくすっとしてしまいました。決して、楽しいだけの日々ではなかったけれど、宮下さんの掬う日常の出来事の数々が、日々を大事に生きようと思わせてくれるものでした。宮下さん一家がこれからも幸せでありますように。そして、ワンさぶ子。柴犬法成立するといいね。2024/02/21

piro

49
『神さまたちの遊ぶ庭』以来、宮下さんのご家族の様子を綴ったエッセイが大好きで、文庫化を待ち望んでいた本作。とにかく読んでいて幸せな気持ちになれる一冊でした。ワンさぶ子(白柴)目線で語られる一節も楽しい。そして時々ハッとしたりウルッとしたり、仲の良いご家族の様子に、幸せをお裾分けしてもらった様な感覚です。エッセイで綴られた2017年からの3年間は宮下さん曰く「わが家の黄金期」。お子さん達が成長し進学の為に家を離れた今、また新たな生活を楽しまれているのでしょうね。雪国の柴犬は幸せそうだなぁ。2023/12/16

しゃお

24
単行本を持っていますが、新たに、宮下家の世界で一番かわいくて賢い四人目が語る「一年後」のお話とあとがきがついてくるという事で、あらためて楽しませてもらいました。こういうエッセイって、ひとはやはり自分とは違った視点をもっているんだなと気づかされたりするところも面白いんですよね。それにしても文庫版の表紙イラスト、可愛いなぁ(笑)。2023/12/17

Y.yamabuki

23
日記風で、1日が数行から長くて1ページ。終わってしまうのが寂しくて少しずつ読み進めた。お子さんを心配する様子、推しのコンサートでの大興奮など読んでいると失礼ながら一般人?と変わらないと思ってしまう。(この作品が出版されている時点でそんなはずないのに)けれど「羊と鋼の森」のコンサートの話が突然出てくるとあの素晴らしい作品を世に出された作家さんだと思いだす。締め切りに追われることもあるのだろうけれど、何かこの普通な感じがいい。この生活があっての執筆なのかしら。読むとほっこりして気持ちが軽くなる。 2024/08/29

あや

19
「神さまたちの遊ぶ庭」以来の宮下家。相変わらず個性豊かな子供たちに、新たに加わった柴犬、ワンさぶ子とのやりとりはクスッと笑ってしまうものもあり、思わず涙してしまうものありでした。お子さんのことを心配しながらも、成長を感じ、子どもたちを送り出す宮下さんと、独特にマイペースに生きていながらも、誕生日にカードをくれたり、何気ないLINEのやり取りに家族を心配する優しさが見えるお子さんたちとの程良い距離感を見つめているワンさぶ子。家族の緩やかで確かなつながりを感じる温かいエッセイでした。2024/03/03

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