トヨトミの世襲~小説・巨大自動車企業~

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トヨトミの世襲~小説・巨大自動車企業~

  • 著者名:梶山三郎【著】
  • 価格 ¥1,782(本体¥1,620)
  • 小学館(2023/11発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093867009

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内容説明

衝撃の巨大自動車企業小説、ついに完結!

「99%が真実」という噂で書店から本が消えた!?

気鋭の経済記者が「覆面作家」となって、初めて書くことができた「世界一の自動車メーカー」禁断の真実。あまりに詳しすぎる内部情報や関係者しか知らない極秘ネタを小説に偽装したノンフィクションではないか……そう噂され、発売と同時にベストセラーとなった超問題作『トヨトミの野望』と続編『トヨトミの逆襲』。その「完結作」がついに発売! 

世界中を襲った未曾有のパンデミックのなか、巨大自動車会社トヨトミも待ったなしのEV(電気自動車)シフト転換を迫られていた。しかし、販売ディーラーの相次ぐ「不正事件」や持ち株比率たった2%の創業家の「世襲問題」など暗雲が垂れ込める。カギを握るのは“トヨトミの母”と呼ばれる元女優の謎の老女。彼女がひた隠す「豊臣家の秘密」とは──。

「本書の内容のどこまでが事実でどこまでがフィクションなのか。これについて、巨大自動車企業に極めて近い経営者は99%が事実と私に言い切った」(夏野剛氏、『トヨトミの野望』文庫版解説より)綿密な取材をもとに描き、経済界を震撼させてきたトヨトミシリーズ。

その“衝撃のラスト”を見逃すな!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

286
主眼となる人物が分散してしまい、若干まとまりの悪い印象は受けたものの、先の二作同様に楽しめた。今回はメインテーマが内向きというか下世話な分野であったため、トヨトミという会社のインパクトは弱まったかもしれない。むしろ傍流の老害化した起業オーナーのパートの方が個人的には興味深く読めた。関連の見えなかったパート同士がラストで交差するにはするが、他のレビューでもいわれているように、オチだけが妙に作り物くさい。一作ごとに豊臣統一の印象がコロコロ変わるのも特徴で、イマイチ人物像が固まらないまま終わってしまった。2024/01/22

starbro

197
巨大自動車企業小説トヨトミシリーズ第三弾にて完結篇? 「事実は小説よりも奇なり」ということで楽しめました。今回は、トヨタ自動車だけでなく、日本電産(現ニデック)も取り上げています。トヨタ自動車の時代は、まだまだ続くので、本書で完結ではなく、続編を期待しています。 https://dps.shogakukan.co.jp/toyotominoseshuu/2024/01/09

trazom

96
シリーズ3冊目。覆面作家という立場で、虚実ないまぜにしてトヨタ自動車さんを描く著者に反発を感じながらも、また読んでしまった。トヨタさんの日経新聞との確執/ディーラー再編/車検不正/ウーブン・シティの迷走/EV車のリコール/新日鉄からの提訴、日本電産さんの後継者問題/EV参入/ルネサス買収など、話題になった経済事件が上手く織り込まれている。覆面作家という卑怯さを快しとはしないが、取材対象と接触して感じる企業統治への疑問を、こうしたフィクション仕立てでしか表現できないのが、メディアの限界なのかもしれない。2024/02/08

ぼっちゃん

51
「995実話」との噂で話題になったシリーズだが今作はフィクション感が強かった。しかし、世襲とEV、フューチャンシティなど、どようにな考え、案が良いか書かれていて、トヨトミの母は何者か謎もあり面白かった。2024/01/03

Sam

50
1作目の衝撃に比べると2作目は物足りなかったがそれでもつい手にしてしまうこのシリーズ。最新作は自動車業界の時勢を描きつつ「世襲」という意外なところにテーマを置いていて、小説の深みとかそういうことよりも読者が現実のトヨタと照らし合わせながら読めるところにその価値があるという意味では本作も(ちょっとやり過ぎでは?と思いつつも)楽しませてもらった。上場会社なのにまるで同族会社の如く世襲がなされおよそガバナンスも機能していないにも関わらず世界一。なんとも不思議な会社だとつくづく思う。2023/12/20

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