内容説明
エビデンスとクライエントの個別性,両方を尊重した心理療法の実現へ!
プロセス・ベースド・セラピー(PBT)とは,現代の心理療法研究をリードするステファン・ホフマンとスティーブン・ヘイズが生み出した,「セラピーの新しいあり方」を示した枠組みである。ネットワーク科学や進化科学の理論を自由自在に取り入れたPBTは,心理療法のあり方を根底から問い直し,テーラーメイドのセラピーを実現するための道筋を示してくれる。
目次
本書の読み進め方―監訳者まえがきにかえて
分断を乗り越え,橋を架けるために―“Learning Process-Based Therapy”日本語版の序文
第1章:臨床科学と臨床実践を再考する
第2章:ネットワークアプローチ
第3章:拡張進化論メタモデル
第4章:認知,情動,注意の次元
第5章:自己,動機づけ,外顕的行動の次元
第6章:生物生理学的レベルと社会文化的レベル
第7章:文脈感受性とリテンション
第8章:プロセスをつぶさに精査する
第9章:システムを崩す
第10章:治療カーネル
第11章:治療がたどる道のり
第12章:「問題」から「繁栄」へ―治療効果を維持して拡大する
第13章:PBTのツールを臨床実践で活用する
監訳者あとがき