内容説明
危険すぎる人が絡んだ恐怖
人間(ヒト)の狂気か、それとも心霊の怪異か!
身近に迫る恐怖がここに!
怪異と狂気は紙一重なのか──心霊とサイコの狭間の奇妙な話を新進気鋭の播磨龍次が切れ味鋭く描き出す。
・駐車場にいたラジオを手にした奇妙な男。翌日同級生が行方不明になり…「ラジオと大男」
・離婚した男性が憂さを晴らしに行った夜の店で、妻そっくりのキャバ嬢に声をかけられ…「同級生だよ」
・人形遊びをしている幼い姪が奇妙なことを口走る「右にいる人」
・彼氏の家に初めて行った日、たまたま見つけたノートには幼い頃の自分の文字が…「なくした日記」
――など50話収録。薄暗い影を纏う隣人に付け込まれませぬよう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨
31
タイトル通り、ヒトコワ怪談集。結局生きている人間が一番怖いってこと。2023/11/30
高宮朱雀
14
生きている人間が一番怖い、嫌らしいというのは当然だが、既に相手が故人であるにも関わらず、自身の恨むべき相手やその一族にまでというのは如何なモノだろう?寧ろ虚しく、自分が惨めにならないか?と疑問が浮かぶ。まぁ、誰かに釘を刺されて止めるくらいなら、最初からすべきじゃないけど。 また自身が故人でありながら、生者に執着するのも頂けない。恐らく理不尽な形で命を失ったのだろう。しかし、自分の不幸を他人に転嫁し、巻き込むのは道理が通らないと私は考える。死してまで人間性を疑われるなんて哀れでしかない。2023/12/07
eyemu
13
ヒトならずモノの話も多かったので、人怖だけ求めてる方はたぶん消化不良になると思う。 人怖読みたいなら、今のところは村田らむさん推しです。2023/12/30
ミロリ
8
独特なホラー。生きてる人間のやばいドロドロした怖さもそこまでなく、超霊的な話も少ない。微妙なライン。印象に残る話が少なめ。残っているのは図書館の本。2024/01/10
真夏日和
5
ヒト怖って苦手なのでどうかなーと思ってたけど、めっちゃ面白くて好みだった! 『ラジオと大男』『担担キング本店』『喫煙所にて』『首の後ろの男』『置き去りにしてみた』『図書館の女』『おぶった先生』『金魚すくい』『クラブにて』が特に面白かった。 最初『図書館の女』を立ち読みして購入を決めたからこれが一番のお気に入りです。 隣に立ってこれでしょって本を差し出してくれたワンピースの女が天井より突き抜けて背が高いって完全に怪異だし、怪異は実は時間と場所は選ばないねんな〜興味深いって思った。2023/12/13