内容説明
恐怖の切れ味、劇薬級!
体験者の奇憶を生々しく掘り起こす怪想録
取材する怪談作家の身に降りかかるのは、奇妙な出来事ばかり。
巻き込まれているのか? 巻き込まれにいっているのか?
黒木あるじ大推薦の気鋭の書き手が書き綴る怪異の数々。
・プールの監視員の仕事の先輩が急に辞めてしまった、水が怖いという彼女に起きた悲劇「浅瀬」
・母親が亡くなった時に引き継いだ不思議な能力「母の教え」
・学生時代の友人は祖母の遺品の中にあった封印された箱を見つけた──それを開封するときに立ち会うことになったのだが…。驚愕の顛末を描く「或る男の死」
など驚異の117話一挙収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流之助
13
どうしても定期的にこの手の本が読みたい。Kindle Unlimitedにて。 呪物ははやせさんに見せればいいのにねぇ。2024/02/01
澤水月
11
鷲羽さんの怪談書き手としての「立ち位置」が素晴らしく好きな文体。語り手との妙な間合いも含めたスタイル出来ている。“ わらび餅も季節が過ぎる前に食べておいたほうがいい、と私は思った”という地の文とかツボ。性愛に関する描写もスッとして「猥」にならず巧み。終盤に差し掛かるにつれちゃんと怪異増してくる構成も◎2023/12/16
hirayama46
6
はじめての鷲羽大介。竹書房怪談文庫を読むのもたぶんはじめて。たしかに制約の多い実話怪談において独特の筆致を持った作家が出てくるのは良いことですね。ユーモラスなところがありつつも、それがどことなくドライさや残酷さを生み出しているところが面白いですね。百物語を優に越えた117話収録しているのも意欲的です。2024/07/31
せきぐちひろみ
6
時々出てくる長髪の男の話が最後にドカンと爆発した感じ。 フィクションみたいによくできた話。 この作者のところに長髪の男の話が集まったの? 最後に作者の感想が入る話が多いけど、蛇足に感じる。 それ以外は読みやすくて好きな文体。 2024/01/07
qoop
5
竹書房怪談文庫の単著というと通常は220ページ程度だが、本書は280ページを越えるボリューム。これほど厚いのは初めてではないか。掌編集なので作品数も多く、もちろんクォリティも高い。〈おふくろの味〉や〈心霊写真〉など意外な展開を見せる作品が印象に残る。2023/12/22
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