日本経済新聞出版<br> 戦略の要諦

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日本経済新聞出版
戦略の要諦

  • ISBN:9784296117529

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内容説明

高邁なパーパスを掲げても、戦略にはまったく役に立たない。
ミッション・ステートメントは戦略策定の足しにならない。
そんなものに時間と労力を注ぐのは無駄である。
* * * *
戦略策定がうまくいかないのは、戦略とはあらかじめ定められた目標、とくに業績目標を実現する方法のことだ、という経営陣の思い込みにある。
こうした思い込みを打破し、戦略策定を専任者に任せきりにせず、行動計画を各部門責任者に丸投げしない。
* * * *
戦略の策定とは意思決定でも目標設定でもない。
卓越した優位性も長期的ビジョンも他社との比較も要らない。

「戦略の策定」とは克服可能な【最重要ポイント】を見きわめ、それを解決する方法を見つけることである。
「戦略の戦略家」「戦略の大家」でロングセラー『良い戦略、悪い戦略』著者が、戦略をめぐる誤解を解きほぐした新たな名著。

目次

はじめに フォンテーヌブローの森にて

第1部 課題に基づく戦略と最重要ポイント
第1章 戦略自動作成機は存在しない
第2章 課題を解きほぐす
第3章 戦略は長い旅路である
第4章 どこなら勝てるか
第5章 戦略と成長
第6章 戦略と権力
第7章 行動の一貫性

第2部 診断
第8章 アナロジーとリフレーミング
第9章 比較とフレームワーク
第10章 分析ツールの活用は慎重に

第3部 最重要ポイントを攻略する
第11章 強みを探す
第12章 イノベーション
第13章 組織の機能不全

第4部 リーダーを迷わす誘惑
第14章 目標が先ではない
第15章 戦略と目標管理はちがう
第16章 現在の財務実績は過去の戦略の結果である
第17章 戦略プランニングの活用と誤用

第5部 戦略ファウンドリー
第18章 ラムズフェルドの疑問
第19章 戦略ファウンドリーの擬似体験
第20章 戦略ファウンドリー:コンセプトとツール

謝辞
原註

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

R

50
戦略とは何かを解説し、その運用を教えてくれる本だった。目標設定するだけとか、意思決定するだけというレベルではなく、実際にどうやって物事を進めるか、その方法論と考え方をこれでもかと突き詰めていてとてもよかった。著者の経験や体験をふまえた話しも面白かったけども、ラムズフェルドとの対談が興味深く、学術研究上のそれと、実際の運用との隔たり、人間に関わる大小さまざまなバイアスの存在についてがすごく考えさせられた。深く考える、それだけが大変難しい。2024/11/21

てってけてー

13
戦略とは単に目標を掲げることではない。問題解決の一種と捉えるべきである。従って何が問題なのかを理解せずに解決することはできない。課題の状況理解が必須でありフォーカスは基本。 そして組織の強み、優位性に着目することが重要。2024/03/17

11
リミテッド ⚫︎戦略をたてるスキルは3つ。ほんとに重要なのはどれで後回ししていいのは何か。手持ちのリソースで現実的に解決可能か。リソースを集中して投入する決断を下す能力 ⚫︎データみること、分析結果を知ることも大事。ただ具体的な行動に移す方法を考え抜く事 ⚫︎アイディアを生む最も信頼できる方法は難しいと感じたところをとことん考える ▷最近の車業界のEVを見据えた戦略は正にこれ。各々の体力や強みがある中でどういう戦略をとるか。トヨタ、ホンダ、日産等各種様々2025/01/02

11
タイトル通り、戦略の要諦についてみっちり書かれていた。ルメルト先生の実体験に基づく事例ベースで論が進むので、長い割には読みやすい。が、しかし、改めて書かれている内容を理解しようとすると非常に難しい。少なくとも私は、戦略とは目標達成のための手段(how)だと認識していた。目標は過去の成長速度や業界の成長率、資本市場の期待などから設定され、戦略というのはどうやったらその目標をクリアできるのか考えることだと思っていた。ルメルト先生は明確にこれを否定する。戦略とは死活問題となる解決可能な重要課題にフォーカスして、2024/03/01

しゅー

10
★★「よい戦略目標は戦略策定の苦しい作業の結果として導き出される」「目標が先ではない」「目標というものは、あくまでも管理のためのツールである」「最重要ポイントとは、単に克服が困難なだけでなく成否を分ける勝負どころであって、かつ、現実的に解決可能なポイントを意味する」「主に競争から生じる課題を診断し、最重要ポイントを見きわめる」「見きわめた最重要ポイントをどう攻略すべきかを論じる」ビジョン、ミッション、パーパスづくりに取り掛かる前に、実際の行動に移せる戦略を立てなさい。「千里の道も一里から」事例過多が難点。2023/12/29

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