砂の国の遠い声

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砂の国の遠い声

  • 著者名:宮沢章夫【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 晶文社(2023/11発売)
  • ポイント 20pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784794973979

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内容説明

「これは耳を澄ますための寓話である」
『ヒネミ』『14歳の国』と並ぶ「静かな劇」の幻の傑作、初上演から約30年の時を経て、遂に書籍化。

時代は現代、場所は砂漠。「砂漠監視隊」7名が砂漠を見つめるだけの日々。他には何も起こらない。しかし、何か起こってしまっては困るので、監視を続けなければならない。そんな中、遠くから聞こえるかすかな声。その声を聞いたものは砂の向こうに姿を消していく。ひとり、またひとり……。
『ヒネミ』『14歳の国』と並ぶ「静かな劇」の代表作、初上演から約30年の時を経て遂に書籍化。いまなお求められている鎮魂のナラティブ。

〈これは耳を澄ますための寓話である。遠い彼方から聞こえる声、聴き落としてしまいそうな、そのかすかな声を聞くために。「忘れられ、闇の中に消えてしまった、『もうひとつの可能性』を、死者と対話しながら蘇らせる」ために。砂漠を監視する者らのただ茫然とした日常と、砂漠が生んだ奇妙な物語だ〉。(1994年初演時のメッセージより)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

justdon'taskmewhatitwas

3
新刊だが遺作ではなく、30年前に上演された舞台の台本が元らしい。設定は『タタール人の砂漠』に似ているものの、本人自筆年譜によれば、「砂もの」と呼ぶ男性キャストのみの劇は他にも何作かあり、著者の資質や原体験に繋がる"癖"の現れのように思われる。演劇に意識的になるにつれ、「それ(砂もの)とは異なる方法はないか、考え続けて」いたが、「男だけの舞台を書くとき、その筆が生き生きする」とも述べている。2023/12/15

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