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内容説明
今、世界には約200の国が存在するが、それらの国すべてが、必ずしも良識ある国家ばかりではない。他国の領海を平気で侵し、その国の人間を拉致していく国もあれば、戦争責任を口実に、50数年経った今でも賠償を求めてくる国もある。まさに山賊、強盗の如き「国」がひしめく国際社会だが、それだけに日本にはしっかりとした外交戦略が求められている。本書は、「自国の国益をハッキリさせたほうが戦争は減る」という著者が書いた、戦争設計学である。とかく平和慣れした我々日本人は、“自国の国益を主張しすぎると、相手を刺激してしまって戦争がおこってしまう”と考えがちだ。しかし現実は「仕掛けるぞ、仕掛けるぞ」と脅すくらいの外交手段が、結局は互いに手を殺しあうことになり、戦争を起こさせないための抑止力になるのだ。強盗国家のやり口に屈せず、相手に戦争を起こさせない方法を明快に説いた一冊。『戦争が嫌いな人のための戦争学』を改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Honey
6
名著! 「戦争とは何か」を軸に、人類の長い歴史のスパンから、最近の世相まで縦横自在に洞察をめぐらせ、今あるべき態度、進むべき道を考えるための参考書。 日本人からみると陰謀に見える事柄も、彼の集団からすれば当たり前…歴史と文化が全然違う。 また、人口論に関するお話、印象深かったです。 私の固い頭をずいぶんほぐして頂き、感謝です。2016/04/30
JUN
0
読んでいてあまり気持ちが良い作品ではなかった。2013/07/05
冬至楼均
0
戦争を起こさないための戦争学と言う逆説。2013/03/21
結城あすか
0
無用な戦争を回避したり他国から侮られないためには、この一線を越えたら戦争だという毅然とした線引きを明確にしておくべきって話にょ。かのハルノートもルーズベルトの陰謀って話もあるけど、日本側の線引きが不明だからアメリカ側が誤った対応をした結果だという解釈もあるにょ。それを抜きに国際社会に善意やなあなあは通じないにょ。2005/05/18
しゅうへい
0
戦争設計と言う考え方。過激な感じがするが、戦争をしないために、日本が何をすべきか。。。会社人としても交渉と言う考え方を学んだ気がする。2009/06/24