内容説明
日本を代表する知識人のひとりとして、非常に広い分野の著作を残し続けてきた吉見俊哉。その業績は、各分野の研究者たちに多大な影響を与えてきた。2023年3月に東京大学を退官するにあたり、これまでの学問遍歴を振り返る「特別ゼミ」を実施。都市、メディア、文化、アメリカ、大学……著者が探求し続けた5つの論点を、かつての教え子たちと徹底討論。そこから浮かび上がった、戦後日本社会の本質とは。1か月で15万回再生を記録した最終講義「東大紛争1968-69」の完全版も収録。
【目次】
前口上 吉見俊哉とは誰か(吉見ゼミ 門下生有志)
序 章 演劇から都市へ――虚構としての社会
第一章 都市をめぐるドラマ・政治・権力
第二章 メディアと身体――資本主義と聴覚・視覚
第三章 文化と社会――祝祭祭と権力
第四章 アメリカと戦後日本――帝国とアメリカ化
第五章 都市としての大学――日本の知の現在地
終 章 東大紛争 1968-69
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
辻井凌|つじー
2
自身の研究のあり方を「楕円」に例えているのがおもしろい。楕円には中心が2つある。著者にとって1つは自身の中でずっと変わらない根本的な関心事で、もう1つは仕事など外的な要因でもたらされるものだ。これらが重なりあって楕円の状態になる。自分の興味関心ごとを振り返るのに、この楕円の視点は使えそうだ。 https://note.com/nega9clecle/n/nf56f3ec8a85a2025/05/13
あーしぇ
0
これは吉見の最終講義「東大紛争 1968-69」を読みたくて買っていたのですが、しばらく積ん読になっていました。 吉見の著作は主に新書で出た軽めのものをいくつか読んではいたのですが、本書をとおして読むと、あらためてその軸のブレなさに感銘を受けました。 不動のひとつの軸と、その時々の自分の立ち位置が取るもうひとつの軸とで、その興味の領域はたしかに楕円構造を描いていることがよくわかります。毎度、その離心率が0から1の間で揺れ動いているので、→2024/05/30
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