角川選書<br> 「まつり」の食文化

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角川選書
「まつり」の食文化

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047033825
  • NDC分類 386.1
  • Cコード C0339

内容説明

正月の鏡餅と雑煮、屠蘇と七草粥、節分の豆撒き、端午の菖蒲とちまきなど、かつて四季折々に行なわれた年中行事と行事食。これらの「まつり」と「食」には、神と先祖を敬う豊かな精神文化が投影されていた。今日、行事として伝わるものの、その意味が失われつつある「まつり」を、食文化の視点から読み直し、底に脈打つ日本文化の原像を描く。

目次

序章 まつりと飲食(行事も「まつり」;民俗学と食文化)
第1章 正月と盆(正月さまござった;鏡餅と雑煮 ほか)
第2章 節供と節分(豆撒きだけが節分ではなし;屠蘇酒と七草 ほか)
第3章 春祝いと秋まつり(神輿と神楽がまつりの華であるが;田遊び・田楽・田植踊り ほか)

著者等紹介

神崎宣武[カンザキノリタケ]
1944年生。民俗学者。旅の文化研究所所長、岡山県宇佐八幡神社宮司
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tama

10
図書館本 神崎シリーズ マツリをオコナイと言いオクナイとも言うのは西浦田楽でも言ってた。https://kumaneko.hamazo.tv/e6450871.html 「日本ではカミもホトケも人々の日常生活まで抑制する絶対的な存在ではない。困ったときの神頼みが通じる」。皇族は正月、銘々椀で雑煮を食べるときテーブル中央に置いた鏡餅に夫々三度箸を付け、「いただいた真似」をする。飯・餅・酒は供物に必須。ふみどんの故郷栃木のシモツカレが節分の豆料理として紹介されているが「美味なわけではない」とも(大賛成!)。2020/06/01

茶坊主

5
お正月、節分・節句、春・秋の祭、と、大きく3章に分けて それぞれの「食」にスポットをあてる。 他の本でも触れていたけど、著者によると、 日本の行事食の主役は「米」 また、米を凝縮した「餅」や「酒」が欠かせない そして、あくまでも「神様」との「供食」が目的・・ 分かりやすく、読みやすかったけど、 どこかで読んだ内容が多かったかな?? 2020/07/07

高橋直也

4
形骸化している日本の行事を見直すためにも必要な本。正月の行事にしても、地方によって、家によって作法があるのは当たり前だけれど、その由来をきちんと知ることが大事なんだと思う。若水汲みというものを知ってはいたけど、実生活に消えてしまった行事ではあるけれど、再現したいなと思わせるもの。季節の変わり目を大切にしていた私たちの先祖に思い馳せる本だと思う。2019/08/22

はじめ

3
日本の年中行事を食の視点から論じた本。日本の行事の多くは稲作と深い関わりを持っている。米は大変貴ばれたものだったので、餅や団子、酒、時には握り飯になって神に饗され、人も共に頂く。古来より民間で行われた稲作に関わる祭りや、信仰された神々は、やがて大陸より伝来した仏教や陰陽道とまじりあいながら、今日まで受け継がれてきた。こう考えると、農業を中心に据えた共同体が崩壊するにつれて様々な行事が廃れたり、形骸化するのは当たり前のことである。こういう本って大体こんなことが書かれてますねー。お米は大事。コラムが面白い2013/06/06

tama

2
「まつり」の「食文化」というタイトルなら、お祭りに相応しい華やかな和食のあれこれが並ぶ、楽しいグルメ要素たっぷり内容なんだろなワクワクと思って読み始めましたが、クソ真面目な…ぶっちゃけかなりお説教くさい、いかにも学者センセイっぽい文体で、各地方の文化に則った素朴な…まあ要するに地味な食事の数々。楽しむ目的の本じゃなかった(苦笑)。その分地道に文献を集めた資料的価値は高い内容で、国内の祭りの概要を知るのに相応しい本ですが、所々で食文化のネタが切れてしまい、フツーの祭りの解説の内容だけになっているのはご愛嬌。2021/04/30

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