内容説明
正月の鏡餅と雑煮、屠蘇と七草粥、節分の豆撒き、端午の菖蒲とちまきなど、かつて四季折々に行なわれた年中行事と行事食。これらの「まつり」と「食」には、神と先祖を敬う豊かな精神文化が投影されていた。今日、行事として伝わるものの、その意味が失われつつある「まつり」を、食文化の視点から読み直し、底に脈打つ日本文化の原像を描く。
目次
序章 まつりと飲食(行事も「まつり」;民俗学と食文化)
第1章 正月と盆(正月さまござった;鏡餅と雑煮 ほか)
第2章 節供と節分(豆撒きだけが節分ではなし;屠蘇酒と七草 ほか)
第3章 春祝いと秋まつり(神輿と神楽がまつりの華であるが;田遊び・田楽・田植踊り ほか)
著者等紹介
神崎宣武[カンザキノリタケ]
1944年生。民俗学者。旅の文化研究所所長、岡山県宇佐八幡神社宮司
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。