集英社文芸単行本<br> セカンドキャリア 引退競走馬をめぐる旅

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集英社文芸単行本
セカンドキャリア 引退競走馬をめぐる旅

  • 著者名:片野ゆか【著】
  • 価格 ¥2,200(本体¥2,000)
  • 集英社(2023/12発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 600pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087718546

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内容説明

レジェンド調教師・角居勝彦氏絶賛!
「引退競走馬を取り巻く現状を丁寧に取材した一冊。片野さんの馬に対する強い愛情を感じます」
(元JRA調教師・一般財団法人 ホースコミュニティ代表理事)

引退競走馬支援活動歴25年以上の沼田恭子氏推薦!
「ここ数年で引退競走馬をめぐる状況が大きく変わりました。その現状と未来がこの本には書かれています」
(認定NPO法人引退馬協会代表理事)


レースで走る馬たちは、この後どこへ行くのだろう…?
競馬業界の未来と社会をつなぐプロジェクトが今、動き出す!
動物ノンフィクション作家が、競馬業界を歩いて目にした最新事情。抱いたのは“社会が変わる”大きな期待感だった。4年の歳月をかけて馬を愛してやまない人々の活動現場に迫った、渾身のルポルタージュ!

 引退競走馬支援の存在を知ったときにまず感じたのは、この世界に注目することで“社会が良い方向へ変化する過程”をリアルタイムで追うことができるはず、という大きな期待だった。
 この本は、二〇一九年から二〇二三年までの約四年間にわたり、馬の知識ゼロだった私が初めて馬の世界に足を踏み入れ、引退競走馬をめぐる世界の全貌を求めて各地を訪ね、様々な人に出会いながら、馬の魅力にグイグイと引き込まれていく旅の記録である。(「はじめに」より)

【目次】
はじめに
第一章 突然だが、馬主になった
第二章 馬と生きる新しい仕組み
第三章 知られざるリトレーニングの世界
第四章 馬と暮らした日本人
第五章 ある地方馬主のリアルと挑戦
第六章 ホースセラピーの力
第七章 旅して食べて馬を応援
第八章 社会が変わる交差点
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ショースケ

148
競馬業界では毎年7千頭のサラブレットが生産され、6千頭が引退する。その多くは行方不明になっているというショッキングな話。競馬界ではそれはタブー視されている。考えもしなかった引退馬の行く末。闘争心を植え付けられた馬たちはリトレーニンクが必須で、丹念に時間と愛情をかけて人間に寄り添う心を取り戻させる。そののちに乗馬クラブやホースセラピーとしてのセカンドキャリアを得る。しかしそれもごく一部の馬だ。その支援活動を立ち上げた角居調教師のくだりは興味深かった。賢くて優しい馬を愛する者として心に記する一冊でした。2024/04/30

☆よいこ

89
分類645。この国には約7万頭の馬がいてその7割が競馬に出走するサラブレッド。毎年7千頭のサラブレッドが生産され、約6千頭が引退するがその多くは行方不明になる。引退競走馬の闇にせまるノンフィクション。馬のセカンドキャリアについて真剣に向き合うべき時期に来ている▽とても興味深いテーマで、馬に対する愛を感じました。よく取材されています。馬に会いたくなる。中学生でも馬好きは読めるかもだけど、ジュニア版希望します。2023.12刊2024/07/26

papako

52
馬って遠い存在だと思っていた著者が一口馬主になり、引退競走馬について取材を始める。間口を広げると言う姿勢で、ひどい内容にはならない。とにかく人に馬の魅力を知ってもらい、問題があるんだと言うことを知ってもらいたいという感じなので、深く踏み込んではいない。行方不明になる競走馬たちが、とにかく減ることを願って行動している人たちの想いがあたたかい。ウマ娘が一役かっていると知って、捨てたもんじゃないなと思う。競馬のお金が世間に流れてる構図なんて知らなかった。馬、身近ではなかったけど、いつか触れ合ってみたい。2024/04/13

おいしゃん

31
【2024-53】馬にはほとんど縁がなかったが、著者の馬や動物に対する愛情がひしひしと伝わってくるルポだった。ここで取り上げられる引退後の馬のセカンドキャリアを広げようにも、興味を持つ裾野が広がらないと過剰供給になってしまうという、難しい構図に一石を投じる意義深い一冊である。2024/04/08

tetsubun1000mg

31
本城雅人の「あかり野牧場」という作品で、レース引退後のサラブレッドの養育牧場があることを知っていたので選ぶ。 レースに勝てずに引退するサラブレッドは毎年六千頭になり引退後の消息が分からなくなるという。 ハッキリとは取材できていないが肥育場で育てられて食用になっているのだろうか? 登場する元競走馬達は表情も柔らかく人にもなついて顔を擦り付けてくる様子が良い。 馬は犬や猫と違って人間に合わせることは無く、思い通りに動いてくれないのでホースセラピーとして活躍しているそうだ。 引退馬養育牧場に興味が湧いてきた。 2024/01/20

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