ハヤカワ文庫JA<br> インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー

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ハヤカワ文庫JA
インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー

  • 著者名:皆川博子【著】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 早川書房(2023/11発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150315610

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内容説明

独立戦争中のアメリカ。投獄された英国兵エドワードは、何故植民地開拓者と先住民族のミックスの青年アシュリーを殺害したのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろ

16
3部作の完結作。過去2作を読んでから時間が経っており、シリーズの記憶は薄かったものの、本作だけで十分に楽しめた。18世紀アメリカ、コロニストである英国人の国王派と独立派の対立、そこに巻き込まれた現地民が丁寧に描かれていく。序盤は未知の土地を訪れた心地で、慣れるのに手間取ったものの、理解が深まってからは重厚な物語にどっぷりと浸った。端端で描かれる史実も興味が湧いた。それら堅実な舞台設定とマッチした、現実的な範疇内のミステリであるのも良い。過剰な演出なく、しめやかな幕引きが印象に残った。2024/07/01

小夜風

15
【所蔵】シリーズ三部作の掉尾…でも独立した長篇としても読める作品。前ニ作をぼんやりとしか覚えていない状態で読んでしまったけれど充分楽しめた。でも読んだら前作を絶対再読したくなる。独立戦争中のアメリカ。開拓者と先住民の間に生まれたアシュリー。エドはアシュリー殺害の犯人として投獄されていた。構成が複雑で物語がどこに行き着くのか判らなくてとても面白かった。その面白い物語の中に軸としてある開拓者たちの先住民への残酷な仕打ち…「独立記念日」や「開拓者」という言葉が自分の中でとても残酷な印象に変わってしまったと思う。2024/03/04

モルワイデ鮒

11
エドワード・ターナー三部作の完結編。知識極薄独立戦争のアメリカでエドとクラレンスが。ずいぶん遠くまで来てしまった感。懐かしい解剖ソングと時々呼びかける仲間の名前が胸を突く。あの頃へはもう戻れないねso goodbye happiness。結末はある程度覚悟していたが……。ミステリ薄め冒険濃いめ。英と仏とコロニストとモホークとどういう対立かケベックはどっちの砦か混乱気味。獄吏簡単に買収されすぎそういうもんか。サー・ジョン主人公のシリーズとかあったらいいのにな。2024/11/13

たかぴ

3
これもシリーズ物だった。あまり気持ちが入り込めず。 アメリカの独立戦争が舞台だと人の醜悪さが存分に発揮されてるから読み難い。2024/12/28

UPMR

2
シリーズ三部作最終巻。舞台がロンドンから独立戦争中の新大陸に移り、エドはいきなり殺人容疑で囚われの身という驚き。それと並行して先住民と白人のハーフの青年の手記等が挟まれ、過去軸のエピソードが語られるのだが、素直に怪事件の真相や動機の謎を解くミステリだと期待していると、えっそういう方向で進むの?みたいな、結構起伏とスケールの大きいドラマが展開され、最後にはある人物の"crazy"な感情や小説(ロマンス)への希求に落着するのは面白いより唐突に感じた。ラストは、まあそうだろうなと思いつつ、やっぱり哀しい結末。2023/12/05

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