内容説明
闇を縫い、薩摩藩邸に潜び込んだ一人の男。名は水野金五郎、時の将軍側用人水野出羽守忠成の妾腹だ。水野家家老土方縫殿助の依頼で抜け荷の証拠を掴もうとした金五郎は、琉球衣装の美しい娘に見とれるうち敵に見つかり逃げる羽目に。数日後、金五郎は侍たちに取り囲まれた娘を助ける。娘は金五郎が見とれた琉球王朝の姫だった。将軍の側室になるのを拒み逃げた姫を匿うことになったが…。
感想・レビュー
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まりりんりん
1
まあおもしろかったけど、「抜け荷の証」となった文書はどうなったんだろう？ なんか、最後まで読んでも中途半端な印象が抜けないけれど、続きでちゃんと解決するのかしら？？2011/04/24
三田主水
0
時代ものでは悪役となることの多い水野忠成 の庶子が、隠密となって琉球の姫を守って活躍する肩の凝らない娯楽もの。基本的にコミカルな内容ながら、少し苦さの残る結末など、現実的な目線も失われていないのは良い。2011/01/22
