内容説明
追放された王太子は、従わない不遜な神獣と旅に出る。
相性最悪主従が織りなす、胸躍るオリエンタルファンタジー!
大陸の内陸部に位置するオアシス国家・カルジャスタン王国。
この国の王家では代々、一定の年齢を迎えると額に神紋が現れ、神獣を召喚し従えることができる。
神紋を持つ者は従神者と呼ばれ、神に代わって地上を守り支配する者として生み出されたのだと伝えられていた。
第一王子・ルスランにもようやく神紋が発現し、神獣召喚の儀を迎えるが、召喚されたのは、かつて国を存亡の危機に陥れたと言い伝えられている瑠璃竜・アルダーヴァルだった。
このままでは国に害を及ぼすとして、ルスランはアルダーヴァルと共に国を追放されてしまう。
2人は追放を取り消してもらう方法を探して旅に出るが、おぼっちゃん育ちのルスランと、口も態度も悪く皮肉屋のアルダーヴァルは相性最悪で……?
これは追放された少年が世界の姿を知って成長し、国を変えていくまでの、始まりの物語!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
大陸内陸部に位置するオアシス国家カルジャスタン王国。神紋が発現して神獣召喚の儀を迎えた第一王子ルスランが、災厄の瑠璃竜アルダーヴァルを召喚したとして追放され、旅に出るオリエンタルファンタジー。追放を取り消してもらう方法を探して旅に出た、おぼっちゃん育ちのルスランと口も態度も悪く皮肉屋アルダーヴァルの相性最悪な二人。東方で神獣を従える貴公子と出会ったり、黒い嵐に立ち向かう一方で、瑠璃竜を巡る真相に迫るルスランたち。様々な困難に直面する中で成長する二人が、祖国の危機に立ち向かう王道展開はなかなか良かったです。2023/11/24
なみ
18
王国の第一王子であるルスランは、災いを呼ぶとされる瑠璃竜を召喚し、追放されてしまう。 瑠璃竜のアルダーヴァルがとても魅力的でした。ちょっとツンデレっぽいところもあって推せます! 素直なルスランとの組み合わせも最高で、2人のやり取りが楽しかったです。 絆が深まっていく過程もすごく素敵で、特に第三章のアルダーヴァルにはキュンキュンしました。 あとシュエリーも格好良くて好きだし、ミステリアスなスズダリも気になります……。続きが読みたい!2023/12/08
崩紫サロメ
14
神獣を伴侶とする「従神者」が統治するオアシスの国カルジャスタン。王太子となるはずのルスラン王子は禍を招くと言われる瑠璃龍を召喚し、神獣もろとも追放されてしまう。彼らが困難に直面しながら世界の謎を解き、成長していく物語。彼らが具体的に謎を解いていく過程が面白い。そもそも瑠璃龍が禍をもたらすという根拠は何なのか。ここでルスランたちが行っていく作業が、異なる立場から書かれた史料を突き合わせ検証していく、史料批判であること。彼らの切羽詰まった状況を歴史学で打開していくとは!(続)2023/11/24
お咲さん
8
壮大な物語の序章と言っていいのではないか。王宮育ちの温室王子様が、温室から出て、世間の荒波に揉まれて幾重にも成長していく。これは若い世代は自分ごとに置き換えて読めると思う。そして相棒と、その在り方の葛藤もまた、若いときに考え、突き当たる問題だとも。この物語を読んで、自分ならどうするかを考えてもらいたい。答えはいつでも行動した者に与えられる。なにかをしたいと思ったら、とりあえずやってみる。やらない言い訳を口にしてるうちは何もなせない。そんなことをあらためて考えさせられた。2024/01/31
色素薄い系
5
ルスランとアルダーヴァルが絆を深めていく話としての区切りはついていたので良かったと思う。が、首謀者はまだ捕まっていないし追放された旅の過程で見た従神者と神獣って高潔な精神を持っている人だけじゃないんだ、という部分は謎というか疑問のままなのでこの世界にとっての従神者と神獣の在り方についても知りたいですね。最初ルスランがあまりにも甘えた思考で(生まれや境遇を考えると当たり前だが)、好きになれなかったけどちゃんと分析したりする能力があって成長が見えたので良かったよ。2023/12/10
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