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内容説明
2024年に100回目を迎える箱根駅駅伝。今や正月に欠かせない国民的行事とまでなった箱根駅伝のこれからを考える1冊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
191
東洋大学酒井駅伝監督も思い切った本を出したもんだなと思っていたら、別の酒井さんでした。自分の夢や仲間のために走る清々しさだけではない事情があるのは薄々感じていました。予算のある大学は高気圧酸素ルーム(疲労回復·故障の早期回復)や低圧低酸素ルーム(高地トレーニングの効果)が寮内に完備されていたり、駅伝収益金の配分の不透明さ、高額奨学金を受け取る選手、プロ監督の存在など、お金にまつわる話題が多く語られます。2024/03/23
パトラッシュ
125
甲子園やオリンピックをしのぐ国民的スポーツ行事となった箱根駅伝だが、その実態は生み出される利権に群がった大人たちの欲望と思惑の争う戦場と化している。大学とコーチは自らの名声に、読売グループは新聞やテレビ広告の売り上げ増に、シューズメーカーは技術PRと製品の広告塔にしか興味がない。主催者の関東陸連は好き勝手に動くため法人化を拒み、選手を無視した密室政治で自らの利益極大化に走る。選手も金と名誉に甘やかされて搾取に気付かず、箱根後の人生はパッとしない。去年までのように楽しく中継を見る気にはなれなくなってしまう。2023/12/30
みなみ
14
他所に行かれて強くなられたら困るから有力大学が選手をたくさん囲い込むというのに闇を感じた。箱根駅伝は誰がなんのためにやっているのか主体がないとのこと。関東学連と日テレでやっている間に肥大化してしまった印象。既に感動の押し売りコンテンツになって久しい箱根駅伝だが、テレビの熱狂のために必要以上にチヤホヤされてセカンドキャリアを描けなくなる選手もいるというのがなんとも……箱根駅伝は好きだが、もっと情報開示して選手に還元したほうがいい等改善点はたくさんあると思った。2024/12/03
harumi
7
正月、家でダラダラと過ごす私にはぴったりな箱根駅伝の生中継。全行程が生中継されるようになったのはそんなに昔ではなく、あの一糸乱れぬ中継がとれほどの人員と費用と経験が必要だったかがよくわかった。ここまで巨大なイベントになると動くお金も巨額になるから様々な弊害が出てくるのは当然といえば当然だと思う。選手を最優先に考えて運営してほしいと誰でも思うだろう。まだ若い彼らの将来を潰してしまわないように。
funkypunkyempty
2
★★★★2025/02/12