平凡社新書<br> 箱根駅伝は誰のものか - 「国民的行事」の現在地

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平凡社新書
箱根駅伝は誰のものか - 「国民的行事」の現在地

  • 著者名:酒井政人
  • 価格 ¥940(本体¥855)
  • 平凡社(2023/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582860436

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内容説明

2024年に100回目を迎える箱根駅駅伝。今や正月に欠かせない国民的行事とまでなった箱根駅伝のこれからを考える1冊!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

旅するランナー

190
東洋大学酒井駅伝監督も思い切った本を出したもんだなと思っていたら、別の酒井さんでした。自分の夢や仲間のために走る清々しさだけではない事情があるのは薄々感じていました。予算のある大学は高気圧酸素ルーム(疲労回復·故障の早期回復)や低圧低酸素ルーム(高地トレーニングの効果)が寮内に完備されていたり、駅伝収益金の配分の不透明さ、高額奨学金を受け取る選手、プロ監督の存在など、お金にまつわる話題が多く語られます。2024/03/23

パトラッシュ

122
甲子園やオリンピックをしのぐ国民的スポーツ行事となった箱根駅伝だが、その実態は生み出される利権に群がった大人たちの欲望と思惑の争う戦場と化している。大学とコーチは自らの名声に、読売グループは新聞やテレビ広告の売り上げ増に、シューズメーカーは技術PRと製品の広告塔にしか興味がない。主催者の関東陸連は好き勝手に動くため法人化を拒み、選手を無視した密室政治で自らの利益極大化に走る。選手も金と名誉に甘やかされて搾取に気付かず、箱根後の人生はパッとしない。去年までのように楽しく中継を見る気にはなれなくなってしまう。2023/12/30

harumi

7
正月、家でダラダラと過ごす私にはぴったりな箱根駅伝の生中継。全行程が生中継されるようになったのはそんなに昔ではなく、あの一糸乱れぬ中継がとれほどの人員と費用と経験が必要だったかがよくわかった。ここまで巨大なイベントになると動くお金も巨額になるから様々な弊害が出てくるのは当然といえば当然だと思う。選手を最優先に考えて運営してほしいと誰でも思うだろう。まだ若い彼らの将来を潰してしまわないように。

お抹茶

2
前半は箱根駅伝の歴史とOB・監督へのインタビュー。後半は過度な商業化への懸念を記す。大学の栄枯盛衰や高速化を大きく促すナイキ厚底カーボンシューズの登場といった話が多く,闇を暴く本という感じはそれほど強くない。2003年に出場校が5校増えたことで本格強化する大学が続出し,新人の確保が困難になり,授業料免除だけでなく奨学金を出すようになった。箱根駅伝はもともと世界に通じる選手を育成するための大会だったが,駅伝が終着点になっている。資金力に物を言わせて育てられると,競技引退後の苦労に適合できないこともある。2023/12/26

みどりん

1
箱根駅伝はどうなるのか。現状を認識することで、問題点が幾つか浮き彫りに。 放映権を入札するという提案は実現できたら良い。そこで得た資金を平等に参加大学(予選会出場校含め)へ、配分してほしい。 某大学が、ケニア人獲得の独自ルートを開拓したという話、すごいところに目をつけたなと感心してしまった。(ケニア人にとって、プラスになればいいのだが…。現代版人身売買のようなことは避けたい) 箱根を愛するものとして、不透明な金の流れ、決定権の曖昧さを改善してほしいと切に思う。2024/01/24

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