民主主義の人類史――何が独裁と民主を分けるのか?

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民主主義の人類史――何が独裁と民主を分けるのか?

  • ISBN:9784622096597

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内容説明

「政治体制についての近年の最重要書だ」S・レビツキー(ハーバード大教授)。古代から欧米における変貌までを、壮大な規模で分析。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shin

20
しばらく読書メーターサボってたけど、海外赴任2年目に入って少し余裕も出て来たので再開。2024年の読書軸は「民主主義」にすることに(ひとまず)決定。特に気候変動対策でこれまでの自由主義、資本主義とは異なる方向へ「自らを」統治し直さなければならない現状を原理的な解があるのか?という問いに自分なりに答えたいと思っている。出発点はやはり歴史的観点から、ということで本書をKindleで購入。やや想定と異なったけど、民主主義が生まれ得る社会科学的パラメータが整理されていて興味深い。2024/01/07

izw

8
民主主義を初期デモクラシーと近代デモクラシーに分け、先制のオートクラシーという3つの統治形態が、どのように発生し、どのように変化していったかを考察している。オートクラシーが成立するためには官僚制度が必須だとか、近代デモクラシーで特徴的なのが、選挙民が関与するのは選挙により代議員を選ぶだけで、代議員が委任に拘束されないことだというのはなるほどと思った。経済発展がデモクラシーと相関しているということはない。近代デモクラシーはまだ実験中で発展中だということで、これからどのように進化しているかを見守る必要がある。2024/08/07

Shori

2
骨太。コテンラジオの民主主義編を聞いて感じた、近代デモクラシーは(普遍的に良いとされるものではなく)一種の信仰である、という感想が補強された。・初期デモクラシーは世界の多くの地域で見られたもので、欧州の発明ではない。特に支配者が民衆を必要とする時。・テクノロジーが官僚の監視を容易にしオートクラシー強化につながることもある。・官僚機構後進地域の欧州は代議制が発達↔︎中国は官僚国家の耐久性が高い。・委任に縛られないことがデモクラシー確立の鍵。英米。・現代は強い行政権力と市民の不信感というリスクに直面。2024/09/01

takao

2
ふむ2024/06/14

Mary

1
中国のような政治体制の方が民主主義国家よりも経済的に有利か――という議論を目にして危機感を覚えていたので読んでみた。民主主義や独裁主義の発展や衰退について、歴史を通して、欧州から米国、中国、中東、アフリカにいたるまで比較されている。わかったことは中国は歴史的に民主主義の地盤がなかったこと、そのため経済発展しても民主主義にならなかったことだ。中国をまねた政治体制を導入しても経済的に成功するどころか、国民の不幸を招くだけだ。著者の言う通り、万人が満たされる民主主義を維持する意識を高めることが必要だと思った。2024/03/31

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