内容説明
本書は、もし古典文学の時代から芥川賞・直木賞があったら、どの作品が芥川賞で、どの作品が直木賞を受賞するか、という単行本企画のために架空の出版社に月1回訪れる架空の作家の講義を小説風に描く「日本文学史早わかり」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
68
文藝春秋を模した「文藝雷電」社の若き編集者・垂髪きらりと、「文学界の重鎮・学者にして芥川賞受賞者」の小谷崎淳(猫猫先生の美化像)との対話形式で、レトロ・ヒューゴー賞のような、仮芥川賞や仮直木賞を授与していきながら、「日本文学史早わかり」を語る。カバー絵には文学史上のイケメン・美形キャラが並んではいるが。内容はいつもの猫猫節です。当方が知らない論争や、当方がしらない渋い文学研究者が多数紹介され、実に勉強になりました。近代文学まで時代が進み、結末で○○が仮芥川賞を受賞できないというオチも痛快。2024/02/04
榊原 香織
55
面白い! 身もふたもない文学史。源氏については品がないとか言って怒こる人もいるかも。 源氏、は芥川賞でしょうとのこと。 ガンダムの下敷きの一つは平家物語だろう、デギン・ザビは清盛、て、ガンダム詳しくないから知らない。2024/03/12
たまきら
30
うへえ。こういう語り口が好きな人には向いているかもしれませんが、オジサマが若く魅力的な女の子に説明する、という設定がもうマンスプレイニングで…うへえ。自分には向きませんでした。2024/04/26
もえ
28
副題に『小谷野流「日本文学史早わかり」』とあるように、著者が架空の作家の小谷崎淳と編集者の垂髪きらりの対話を通じて平安時代から近代文学までの日本文学を評価していく。今話題の『源氏物語』は純文学なので芥川賞受賞ということになるらしい。文学作品の評価そのものよりも周辺のゴシップ的な話題の方を面白く読んだ。例えば、平家物語も夏目漱石も志賀直哉もミソジニーの系譜という。富野由悠季の『伝説巨神イデオン』を評価したり、『鎌倉殿の13人』は『ゴッドファーザー』の真似だとかアニメやドラマの話も面白い。後半は少しダレ気味。2024/02/12
宇宙猫
11
挫折。作家が編集担当者を相手に、上から目線で過去の文学作品を評価するスタイルが合わなかった。注釈も多すぎるかな。2024/02/17
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