内容説明
松前家中の少年、春山伸輔は、尊皇攘夷に与しなかったことで落ちぶれてしまった家名を復権させるべく、箱館の遊軍隊と合流。
榎本軍への撹乱活動を行っていた。
一方、新選組副長だった土方歳三は、蝦夷地にできた箱館政府において陸軍奉行並となっていた。
市中の混乱を収めつつ、近藤勇らと夢見た国盗りを、再びこの地で実現させようとしていた。
薬売りに変じて市中見廻りに出ていた土方歳三は、撹乱活動中だった伸輔と偶然にも知り合うことになる。
互いの正体を知らないままに、知遇を得た二人。
だが激化する戦いが、やがて二人の運命を切り裂いていく。待望の文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麻友
2
図書館で借りて読了。土方歳三が好きなんで読んでみました。少し読みづらかったけど、最後は良かったです。2024/01/11
あきのぶ
2
函館での土方歳三と春山伸輔。2023/11/24
km.
1
函館戦争の中、新選組副長だったが故に榎本軍と共に滅びるしかない土方歳三。一方、ただ時勢に流されて生きるしかなかった松前藩の少年・春山伸輔。覚悟持って自分の生きる場所を自分で決めた男の語り継がれるべき自由。深いなー。これ深すぎてちょっと読みずらいなー。でも土方歳三はカッコよく描かれているのでそれだけでも読む価値あるんじゃないかなー。2023/11/30