朝日新書<br> 台湾有事 日本の選択

個数:1
紙書籍版価格
¥869
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

朝日新書
台湾有事 日本の選択

  • 著者名:田岡俊次【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2023/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022952431

ファイル: /

内容説明

台湾有事──本当の危機が迫っている。米中対立のリアル、思考停止する日本政府の実態、日本がこうむる人的・経済的損害の実相。選択を間違えたら日本は壊滅する。安保政策が歴史的大転換を遂げた今、老練の軍事ジャーナリストによる渾身の警告!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

82
最近、何かと話題の台湾有事。対する日本の選択を考える。まずは前提の再認識。日米とも1972年の共同声明とその後の条約で「理解・尊重する」(日本)、「認識・異論を唱えない」(米国)と「承認」という表現こそ避けているが「一つの中国」を認めている。一方、中国は武力統一の手段は放棄しないと明言。経済発展を背景に軍事力を拡大、東太平洋地域における米国の覇権を脅かす存在に。著者の見立ては、80年代の日米経済摩擦にも見られるように米国は自らの覇権を揺るがす存在を許さない。但し、米政府要路者は抑制的。⇒2023/12/10

ロビン

17
元朝日新聞防衛庁担当記者で、筑波大学客員教授などもされ、長年戦略国際問題を専門にされてきた著者が、台湾有事について冷静に、かつ法律や兵器、国際的な各国の戦略などを上げながら具体的に著述、関係各国の慎重姿勢にも関わらず、過度なアメリカへの忖度とマスコミの煽りによって台湾有事に前のめりになっている日本に警鐘を鳴らした本。巻末のオンラインメディア編集長との対談では、「防衛費増額はアメリカから求められ、過度に忖度した結果」と。配備予定のトマホーク程度の防衛力では「抑止力」にはならないとも。台湾有事は絶対阻止。2024/01/16

Hatann

9
アメリカが台湾の独立を支援して中国と戦争となる可能性が指摘される中において、日本にとっての最良の策を考える。おやっと思う論述も散見されるものの、日本にとって中国との戦争は、法律的にできない、経済的に大打撃となる、台湾人の大多数が独立を望んでいない、という3つの事実を提示して、急進的な台湾有事論に警鐘を鳴らす。シンプルながら、力強いまっとうな指摘であろう。強気のように見えて戦争を仕掛けるはずのない中国、ややもすると戦争をけしかけるアメリカのあいだにあって、多方面から情報を集めて冷静に日本の選択を考えたい。2023/12/25

Yasuhisa Ogura

3
「台湾有事」は、法的には不可能、経済的には日米中に大打撃、軍事的には中国の台湾侵攻は困難であると結論づけている。それぞれ、根拠が明確にされていて説得力があるように感じた。そもそも中国と台湾は経済的結びつきが強く、大部分の台湾人は独立を求めていないという。では、なぜ日本では、「台湾有事」がこれほど問題となっているのだろうか。日本がアメリカの期待以上に忖度することに原因があると考えているようである。2024/04/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21627625
  • ご注意事項