モーロク俳句ますます盛ん - 俳句百年の遊び

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モーロク俳句ますます盛ん - 俳句百年の遊び

  • 著者名:坪内稔典
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 岩波書店(2023/11発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000253055

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内容説明

俳句は平易に愉しむもの.身近なことばを広げるもの.お金をかけずにつくるもの.仲間といっしょに笑うもの.不真面目に遊んですますもの.気軽なモーロク程度がちょうどいい! 俳句作法,俳句の歴史,今日的俳句まで,ネンテン先生が,俳句について来し方を振りかえり,行く末を喝破する,軽妙ナルホド評論・エッセー集.

目次

ところで俳句そもそも
俳諧から俳句へ,俳句から俳諧へ
連衆いろいろ
俳句レッスン1から10
俳句百年,モーレツからモーロクまで
近代俳句小史
俳句・短歌の戦前まで
戦後俳句のゆくえ
ますます俳句いろいろ
俳句はどこへ?/モーロク俳句のススメ〈対談・上野千鶴子〉
漱石の時代俳句
話し言葉と書き言葉
犀星の,青春の手ざわり
わが俳句の師匠,柳田國男
寺山修司の俳句,変革の活力
あとがき
初出一覧
画:唐仁原教久

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

純子

24
ねんてん先生は楽しい文章を書く方ですが、今回は俳諧の歴史など難解な分野もありました。研究家ですもんね、当たり前か。社会学者上野千鶴子さんとの対談が興味深かった。短歌ではなく俳句を選んだおふたりの共感しあえるところ、異なるところなど。短歌のあの五七五七七は黄金律なんだとか。まさしく歌であり、その調べは日本語のなかで永遠のもの。だが山頭火の自由律俳句のなかにも、調べはあるという気づきが面白い「あるけばきんぽうげすわればきんぽうげ」など。耄碌するぐらいの年になった方が俳句が生まれるとか。チャレンジしようかな。2020/10/24

AR読書記録

4
「三部作」の三作目から読んじゃったみたいだし、だいたい系統的に俳句の知識を持っていたわけでもなかったので、『カバに会う』みたいなゆるい俳句エッセイ(?)から思えば、かなりレベル高かった。ので、まずは「俳句そもそも」の章があるのがたいへんありがたい。あとそうねー。尾崎放哉、小豆島行ったときは記念館行くくらいには好きなんだけど、自由律むずかしいね。五七五の強固さを思うよね。ま、でもともかく「遊び」です。この心は忘れないように、わたしはしたい。2016/11/17

3
★★★★☆ 俳句の歴史、俳句とはどんな文芸表現か、など内容は盛沢山。表現にせよ、伝達にせよ、17文字という制限の中で行われなくてはならない俳句は、言葉の暗示や連想が共有されているからこそ成り立つという話にものすご~く納得しました。3部作の3作目らしいので、他の2冊『柿喰ふ子規の俳句作法』『俳句的人間・短歌的人間』も読まなくては。2017/05/14

新地学@児童書病発動中

2
著者の俳句感が面白かった。俳句を遊び、型破りなものとしてとらえる人は少ない気がする。「三月の甘納豆のうふふふふ」←著者の代表作。2010/10/04

1
初心者の私には難しかったです。もう少し勉強が進んでから、もう一度読みたいです。2019/09/15

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