内容説明
近代の中国社会は,西洋のラブロマンスをどのように「誤解」し受容したのか? 清末文学から現代文学まで,日中文学作品の比較を通して,中国社会の特質をふまえ,いつまでも恋愛描写が不得手な中国文学の特性に迫る.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
目次
文学の影
第8章 「恋愛」の挫折――郁達夫の「世紀末」的恋愛
1 恋愛不能の恐怖
2 世紀末文学の救い
3 『イエロー・ブック』の世紀末的な「恋愛」
4 郁達夫の「世紀末」の実質
5 日本を通しての「世紀末」受容
第9章 排斥された恋愛小説――ウェルテル式情熱の行方
1 「カルメラ売り娘」の前後
2 ウェルテル式の恋愛情熱の発見
3 ゲーテとの出会い
4 排斥された模倣
第10章 純愛への志向――馮 君の「旅行」に描かれた近代的恋愛
1 「純粋の愛情」への集約
2 記号としての「恋愛」
3 文化の篩――吸収と排斥の深層
終章 恋愛小説の末路――都市文化と革命の激流の中で
1 左翼文学の蛇足――皜光慈の恋愛小説
2 都会男女のシルエット――葉霊鳳の技巧冒険
3 通俗文学の運命――後期鴛鴦胡蝶派の末路
4 革命的な恋愛を探せ――「小二黒結婚」と『青春の歌』
エピローグ ポスト文化大革命の中国文学
1 張潔――高尚な恋愛への憧れ
2 張賢亮――剥奪された文明
3 莫言、蘇童――土着的性愛の世界
4 中国文学のポストモダン
注
引用文献
あとがき
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- 花は朽ちてもあなたは残る【タテヨミ】第…



