内容説明
約1000年以上も読まれた作品を執筆した異色な作家たちとは? 教養の高さを競った貴族社会の中で、抜きんでた才能を開花させ、読み継がれてきた作品を執筆した人物とは、どんな人生を送っていたのか……? 作家たちの代表作から、誕生、死去、現代に生きていたらどんな仕事についていたかの予想などのエピソードも紹介。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
40
空海さんから始まるところが新鮮です。時系列なのかな?と最初思いました。こんなに昔の人のことなのに、よくこれだけ情報が残っているなあ…とまずそこに驚かされます。地震だらけ、木造建築に住むわが国ですが、保存するのは結構上手なんですよね…。あまり新しい情報はありませんでしたが、読みやすく「平安の有名人」を学ぶにはいいな、と思いました。2024/04/13
えつ
10
有名な人たちが大半だったけど、初見の人もいた。源順…「みなもとのしたごう」と読むとは。知らなかった。1番最後、九条兼実のところに九条家のその後の話が載っていたけど、節子が昭和天皇や秩父宮、高松宮、三笠宮の生母となったとあって、え、ここに繋がるの?!すごーってなった。色々知らなかったことを知ることができたし、全体を通して、とても興味深く面白く読めたので、満足ですー。2024/02/15
aosora
4
大河をより楽しむ為に手にした一冊。道長、紫式部、清少納言の3人は抑えました。大河を見ている影響で、どうしても紫式部贔屓になってしまうが、清少納言の性格もそこまで悪いわけじゃなかったのかなぁ、ただ、感性が素晴らしく、思ったことをハッキリ言う性格だったということか、なんて、1人で納得。式部も位の高い人々の前で気を遣いながらの生活は大変だったようで、より興味を持つまでになった。才能の遺伝は昔からあったのだ。今後の大河の展開が楽しみ。その他、空海、円仁に特に興味深々。昔の記録が残っているって凄い事だ。2024/03/23
hirorin
4
ユニークな名作を残した異色の作家たち。研究成果や新たな文献の発見によって新解釈も。自分が今まで知っていたことが、違うこともあるし。情報は常にupdateしなければ。藤原道長は、誤字・脱字が多かったらしい。紫式部は、慣れぬ宮廷勤めでメンタルをやられた。目立たないためにおバカキャラも演じていたらしい。千年前でも現代と大して変わらない。よく紫式部vs清少納言のシーンがあるけれど、二人の勤務時期は違うために直接には出会わなかったそう。でも千年たっても読み継がれる二人の作品。これは多いに誇るべきこと。2024/02/16
kazu4
3
今人気の河合敦氏。 一見軽い表現かと思いきや、時々深さを感じます。2024/03/29