内容説明
京都東山の住宅街に佇む洋館「東山邸」には、年の離れた小鳥遊姉妹――葉月と美沙が暮らす。葉月は人気脚本家だったが、批判を受け、思うように書けないでいた。ある夜、祇園の小料理屋で駆け出し俳優の鈴木英輔の出演ドラマを酷評していると、お忍びで来ていた英輔本人と遭遇。「あなたのヒギンズ教授になってあげる」と啖呵をきった葉月は英輔と京都を舞台に奔走するが事件が起きて…？ ラストは胸が一杯になり涙する傑作長編！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
90
エンタメ作家の集大成というだけあって、夢のあるわくわくする作品でした、舞台は京都の東山の瀟洒な洋館、そこに住む脚本家と女子大生の姉妹とイケメン俳優の卵との出会い、大根だった彼に助言しプロデュースして売れっ子俳優にさせるという夢のあるストーリー、苦しい失恋や親からのお金の無心など苦しい部分もありましたが、周りの協力で波に乗って階段を確実に上っていく温かな話に、キャストを想像しながら読んだ、顔だけは超絶いいイケメン俳優って誰だろう。2024/01/12
はにこ
59
謎解きとかの本かなと思って読んだのだが恋愛小説＆挫折した若者たちの再生物語って感じだった。マイ・フェア・レディの内容を知らないのだが、その話の逆バージョンらしい。全て丸く収まって安心して読めたのだが、妹がちと苦手。姉が好きな人をねぇって思っちゃう。とはいえ、話には十分引き込まれたけど。2024/04/09
涼
58
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/03/post-ec529e.html 少々出来すぎ感もありましたが、読んでいてストレスにならない痛快な本でした。2024/03/12
ままこ
57
京都を舞台にしたラブ＆サクセスストーリー。サクサク読める映像化向きの作品。2024/02/06
ひさか
56
2023年11月ポプラ社刊。途中まで姉妹二人のW主人公の話かと思いましたが、進むにつれ、タイトル通りの姉の小鳥遊先生が主人公だと思い至りました。姉妹で一人の人を、となる辺りは、少し心配しました。しかし、キレイな展開と素敵な落としどころが、名作映画を見ているようで、見事な仕舞方でした。2024/01/31
