月と日の后(下)

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月と日の后(下)

  • 著者名:冲方丁
  • 価格 ¥760(本体¥691)
  • PHP研究所(2023/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569903576

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内容説明

一族の闇、怨霊の跋扈、そして骨肉の争い――この国に平穏をもたらした彰子を描く、感動の平安絵巻 彰子への出仕を頑なに拒否していた厄介な女房である紫式部。当初は手を焼いていたものの、彼女との絆や『源氏物語』はやがて、彰子を稀代の国母へと成長させた――。敬愛する夫・一条天皇の突然の死、一族内での足の引っ張り合い、頻発する火災や疫病……怨念うずまく宮中で闘い続け、時の権力者である父・藤原道長に唯一反旗をひるがえし、七代の天皇を支えた藤原彰子の感動の生涯を描いた長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

186
上下巻600頁弱完読しました。来年大河ドラマ「光る君へ」を観る予定なので、このタイミングでの再読は好かったです。 https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/ 当然ながら紫式部は吉高由里子のイメージで読みました。本作の主人公 藤原彰子を演じる見上愛は良く知らないので、ドラマを楽しみにします。しかし折角の文庫なのに解説無しは残念でした。 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-90357-62023/12/20

nyaoko

70
火事、呪詛、怨念、加持祈祷、寺社建立、政、政略結婚、出産、崩御、火事、呪詛、怨念、加持祈祷の繰り返し!さすがに途中疲れた。何が平安時だよ…と読めば読むほどに思うのだけど、それでも好き。下巻は年表と藤原家の光と影の総集編という感じでしたが、大河ドラマ効果もあって、彰子様がどんどん逞しくなっていく姿には惚れ惚れしました。これは「はなとゆめ」も読まなきゃなぁ。2024/11/26

yukaring

68
お仕事関係の方からのおすすめで読んでみた本の第2弾。中宮彰子の生涯を描くドラマチックな一代記。歴史小説が苦手な私でも比較的読みやすかったのは冲方作品だからか。先に『はなとゆめ』で清少納言の描く中宮定子の素晴らしさを読んでいたので彰子には道長の傀儡のような印象しか持っていなかったがこれを読んでイメージがガラリと変わった。わずか12歳で入内した少女が怨念うずまく宮廷で戦い続け、のちに国母となり政に大きな影響をもたらす人物になっていく。男社会の中で女性の地位を確立しようとする彼女の気概には感慨深いものがあった。2024/04/14

本のロマンス

46
道長もそれに続く頼通・教通らも、娘の入内と皇子誕生を武器とする権力闘争にウツツをぬかし、火災・疫病・一族の対立・死別に見舞われる。パターン化されたがごとく繰り返される史実が、暦年ごとに淡々と記述されていました。道長没後は役者の格落ちが否めず、退屈さも感じました。そんな中、「彰子」は、菩薩道を追求しつつ和と仁政を尊び、国母として務めたとのことで、彰子のそうした姿勢には共感するとともに、日輪のような輝きを感じました。 2024/06/10

シフォン

40
下巻は目まぐるしい展開だった。彰子の実子である後一条天皇や後朱雀天皇を含む天皇や天皇に入内した妹たちが次々と崩御していく。そして、天皇が頻繁に火災によって内裏を追われていたことにびっくり。歴史の授業では、道長と頼道の摂関時代が栄華であったとならったが、頼道の時代は彰子ががんばったということなのね。この時代、子に恵まれるということがどれだけ大切なことかがみえる。父の道長に意見し、6代の天皇を支え見届けた彰子、大河ドラマではどのようになっていくのか?楽しみ。平等院鳳凰堂が現在まで残っていることはうれしい。2024/09/14

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