月と日の后(下)

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月と日の后(下)

  • 著者名:冲方丁
  • 価格 ¥760(本体¥691)
  • PHP研究所(2023/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569903576

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内容説明

一族の闇、怨霊の跋扈、そして骨肉の争い――この国に平穏をもたらした彰子を描く、感動の平安絵巻 彰子への出仕を頑なに拒否していた厄介な女房である紫式部。当初は手を焼いていたものの、彼女との絆や『源氏物語』はやがて、彰子を稀代の国母へと成長させた――。敬愛する夫・一条天皇の突然の死、一族内での足の引っ張り合い、頻発する火災や疫病……怨念うずまく宮中で闘い続け、時の権力者である父・藤原道長に唯一反旗をひるがえし、七代の天皇を支えた藤原彰子の感動の生涯を描いた長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

165
上下巻600頁弱完読しました。来年大河ドラマ「光る君へ」を観る予定なので、このタイミングでの再読は好かったです。 https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1YM111N6KW/ 当然ながら紫式部は吉高由里子のイメージで読みました。本作の主人公 藤原彰子を演じる見上愛は良く知らないので、ドラマを楽しみにします。しかし折角の文庫なのに解説無しは残念でした。 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-90357-62023/12/20

yukaring

59
お仕事関係の方からのおすすめで読んでみた本の第2弾。中宮彰子の生涯を描くドラマチックな一代記。歴史小説が苦手な私でも比較的読みやすかったのは冲方作品だからか。先に『はなとゆめ』で清少納言の描く中宮定子の素晴らしさを読んでいたので彰子には道長の傀儡のような印象しか持っていなかったがこれを読んでイメージがガラリと変わった。わずか12歳で入内した少女が怨念うずまく宮廷で戦い続け、のちに国母となり政に大きな影響をもたらす人物になっていく。男社会の中で女性の地位を確立しようとする彼女の気概には感慨深いものがあった。2024/04/14

のびすけ

33
道長の一族が権力を握り、道長亡き後も彰子は国母として一族を支え続ける。一族間の絶え間ない権力争い、天皇やその后たちの病や早世、内裏の度々の焼失。波乱に満ちた彰子の人生でした。物語は彰子の足跡と一族の権力争いとその中で起こる出来事を綴った「記録」のような趣きで、いまいち面白味に欠けたというのが正直な印象。紫式部も下巻ではちらちらとしか登場せず、彰子と源氏物語のくだりもさらっと触れる程度。下巻は流し読みで読了でした。2024/02/02

たけはる

14
好きそうなテーマだなあということで。道長の娘・彰子の目から見た藤原家繁栄記。「天皇の子を産む」という使命を背負わされて張りつめる少女時代の彰子が痛々しくも、だんだんと成長し強い女性として自立してゆく姿に胸が熱くなりました。後半はちょっと歴史上の出来事の羅列みたいな感があって読みづらかったかな……。しかしまあ内裏、燃えすぎでしょう。2024/04/07

ayafuya-papa

13
平安時代の天皇の人気は内裏の火災(放火?)が多いほどよくないようで、現世ならば国会議事堂が火災にあうようなものでしょうね。火災や病気の度に祈祷するのですが仏教(仏様)や神宮・神社(神様、天皇の先祖)にすがっても神通力はないと説明されている感じですね。それにしても父・道長の死に際に比べて、国母・彰子の生涯は波乱万丈でしたが、最後が安らかそうで何よりでした。2024/01/27

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