内容説明
~ 「不朽の名作」から「奇怪な珍作」まで~
漢文のカリスマ予備校講師・寺師貴憲先生による50選!
各書の内容のみならず、名著を著した人物の人となりや、その著作が誕生した時代背景などもざっと丸わかり!
中国4,000年の歴史の淘汰を受けてなお、現代に読み継がれている名著の数々。
だが、それらの名著は総じて難解で、読み通すのはなかなか難しい……。
本書は、中国古典分野における名著の要点を、長年の受験指導の中、「わかりやすい表現」を追及してきた著者独自の視点で整理、解説したもの。
人生をどう生きるか、他人とどう関わるか、世界をどう理解するか……偉人が未来に託した言葉をわかりやすくまとめた一冊!
「どう理解したらいい?」「この本はどんな位置づけの本なの?」「どうしてこの本が重要なの?」
挑戦してもなかなか消化できなかった中国古典の世界が、本書で一気に身近なものに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
51
図書館新刊棚より。顔之推(がんしすい)は苦難の人生を送ったエリート(100頁)。彼が生きたのは、中国史上最長の乱世である南北朝時代。祖父顔見遠自殺、父顔協早逝の後、窮乏生活を強いられた。おれもそういう感じで、祖父はのんだくれ早逝、父は飲んだくれてボケて長生き。。だが、顔之推は違った。学問に邁進。文人官僚に。しかし、侯景の乱が勃発。反乱軍の捕虜となり、刑死の危機。彼は西魏に連れ去られ、北斉→北周→隋。先々で博識文才を認められた。『顔氏家訓』で、晩学を推奨した(103頁)。生涯学習だが、人によるとも思うね。2024/04/27
大先生
11
さすが予備校講師。親しみやすい文章で分かりやすく、ざっくりと解説してくれています。「四書五経、諸子百家、左国史漢、文選・唐詩選、志怪小説……と、思想・歴史・文学を問わず、古代から近代まで、オールジャンル&オールタイムで押さえるべき古典はまあまあ押さえられたと自負しています」とのこと。中国古典の超入門として、なかなかいい本だと思います。2025/04/21
ふくとみん
11
図書館で借りて読んだ。読みやすくわかりやすい。さすが予備校の先生。自分の本棚を探して若いときに読んだ史記列伝(岩波文庫5冊)を見つけた。ほかの本も読んでいきたい。現代の中国文学の道案内もしてくれればよいのにと思う。2024/04/20
conegi
6
ざっくり概要を掴んでみたいと思って手に取った本。目的にピッタリ当てはまった本でありがたい。孫子、孟子などの実用、哲学の超有名どころもあれば、聊斎志異などの怪異譚まで。解説も超訳のように独自解釈もないし、また、内容の具体的エピソードも面白い。お勧めの訳本も、目的に応じた具体的な著者や出版があるので尚良し。何冊かは読みたいリストへ。とりあえず入門用には角川ソフィア文庫に良書が良さそう。2025/07/26
osamutkrd
2
上司が孫子を読んでたら逃げろ、呉子を読んでる上司にはついていけ、はその通り過ぎて笑ってしまった。 いい本でした。2024/10/27
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