内容説明
効率性や日々のSNS通知に追われ続ける現代人にできる最大の抵抗は「何もしない」ことだ。自らの思考と創造性を取り戻す術とは
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゃれら
20
都心の無人書店のワゴンにおいてあってタイトル・表紙デザインからしても軽めの自己啓発本と思いきや、硬派・重厚な思想書と言っていいエッセイだ。起きている間スマホに触らずにいられない我々の「注意」がマネタイズされ続ける異常な状況への抵抗を呼び掛けている。引用される作家は、エピクロス、スキナー、アレント、荘子、フーリエ、ル・グィン、ディオゲネス、ドゥルーズ、メルヴィル…。この中で特にアレント「人間の条件」とメルヴィル「代書人バートルビー」は本書の極めて重要な軸となっている。難しい議論だが一読の価値はある。2024/03/28
Ñori
4
注意経済をボイコットし、コモンの再生に「無為自然」を意識しながらも関わっていける時には関わっていこうという感じか。時間と空間そして自律が大切になってくるのは思っていた通りの内容だったが、著者の環境を考えたときに「何もしない」はやはり特権の芳香が見え隠れして、どうにも気になってしまった。2024/01/23
シャンピニオン
3
挫折した。コンセプトは全く同意で、このままでは、破滅に向かうしかない資本主義に対して、何もしないという新たな価値を作れれば破滅から脱却できるのではと思う。そういう新たな価値の創造について示唆あるのではと頑張って読んだが、言いたいことはわからず、飛ばし読みしても引っ掛ける文章にであえずじまいだった。波長が合わないのかな。生産し破壊し続ける、停滞を嫌い拡大成長を是とする世の中をなんとか出来ないのか。2024/03/15
穂垂ユキ
1
評価 : 4 自己啓発・ビジネス的な内容だと思って買ったが内容はエッセイに近く思っていた感じではなかった。しかし普段読まないような内容だったので新鮮で面白みがあった。2024/04/06
dani
1
第二章、140ページで挫折。それ以上の感想はなし。2024/03/17