角川書店単行本 いまの きもちは どんないろ？

著者名：えがしらみちこ【作】

KADOKAWA（2023/11発売）

• ISBN：9784041140512

内容説明

■子どもの心の声をひきだす絵本
自分の感情をうまくことばにできない子どもたち。どんなふうに問いかけたら心の声にそっと寄り添うことができるのか、真剣に考えました。

スクールカウンセラー、保育士、小学校教諭・・・
子どもたちと接する人たちの声が続々！

保健室にくる子どもたちは、気持ちをうまく言葉にできずに友人とトラブルになったり、体調を崩してしまったりということもあります。そんな子どもたちが自分を表現する一つの手段になると思いました。（小学校養護教諭）

担任する一年生に読み聞かせました。子どもたちそれぞれが、自分の悲しかった出来事を思い返したり、気持ちの色を考えたりして聞いていました。「みどり！」などとつぶやく子も。自分のことととらえて考えながら聞きやすい絵本なのだと感じます。（小学校教諭）

子どもたちにとってとらえどころがない「気持ち」を色やかたちで示していること。同じ出来事でもとらえ方が人によって違うこと。周りの人に伝えたりわけ合ったりすることもできること。わかりやすく描かれています。気持ちについて考える第一歩として良い本だと思います。（スクールカウンセラー）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ベーグルグル （感想、本登録のみ）]

自分の気持ちが色や形で表現されていたら分かりやすいかも。江頭路子さんの絵が素敵でした。

2024/11/06

[海星梨]

KU。言語化が大人でも難しいキモチ。子どもにわかりやすく。同じことでも一人ひとり違う気持ちになる。発達傾向があったひしたら、より発見が大きいかも。。。

2024/08/01

[ひさちゃん]

小さい人たちは、語彙が少ないし言葉で自分の気持ちを表すことはなかなか難しい。この絵本では、気持ちは「色」で表せるよと伝えてくれている。いいなと思ったページは「おなじことがおこってもかんじかたがちかうこともある」「おなじことをしていても、おもっていることがちがうこともある」というページ。気持ちは色で表せるよという単純な内容ではなく、人によって感じ方は違うということも、具体的な場面で伝えてくれているのがいい。絵も柔らかくて、いい感じ。子どもにつなぎたい絵本。

2024/07/30

[遠い日]

色と気持ち、感情の相関関係。気持ちを色で表すのは相手に自分の状態を伝えたり、自分で再確認するためにはいい方法かもしれません。嬉しいことも悲しいことも楽しいことも苦しいことも、自分でことばにして発信できれば、お互いに理解し合えるでしょう。伝える、知る、受け止める。そうやって相互理解を深められたらいいな。

2024/12/18

[cYc]

絵本「カラーモンスター」にモヤモヤして、最適解を、探るシリーズ。これはどうとでも捉えられる内容。一つのことでも感じ方は人それぞれだよ。と、1冊目からいきなりアンサーソングを手にした感じ。相変わらず絵が可愛い。幼児も身近な世界に感じたようで、登場する子どもたちを指しながら、保育園を投影していた。カラーモンスターのように言い切らない分、ふんわりしすぎていて、伝えたいことがちょっと薄味かなと。

2025/06/29