新潮文庫<br> 大絵画展(新潮文庫)

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新潮文庫
大絵画展(新潮文庫)

  • 著者名:望月諒子【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 特価 ¥693(本体¥630)
  • 新潮社(2023/11発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101033433

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内容説明

バブル期に180億円で落札されたゴッホの『医師ガシェの肖像』。だがその十数年後、この絵は厳重に警備された倉庫の中で、モネやルノワールなど134枚の世界的名画とともに眠っていた。同じ頃、荘介と茜は投資詐欺に遭い、膨大な借金を背負う。追い込まれた二人は絵画強奪を持ちかけられ……。息つく暇ない騙し合いの末、最後に笑ったのは!? 痛快な大どんでん返しが待つ傑作美術ミステリー。 ※電子版には、カラー口絵はつきません。(解説・村上貴史)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

326
引き込まれる場面もいくつかあった反面、強奪計画自体がスケールの大きさのわりにどこか捻りが足りないまま、かなり円く終着してしまい、もっとピカレスク的要素も期待していたぶん、物足りなさを残す読後感だった。冒頭の百頁くらい、壮介と茜が深みにはまっていくまでが、文章のテンポもよく一番のめり込めたかも。コンゲームとして盛り上げるなら、イアンあたりを別口で絵画を狙う第三勢力にしてほしかった。とはいえ、全体としては普通寄りの面白い。もともと『フェルメールの憂鬱』を買った後に続編だと知って読んだので、このまま次へ。2024/06/19

komorebi20

34
ゴッホの「医師ガシェの肖像」を巡るミステリー小説。絵画は、画家の手を離れてしまうとマネーゲームを興じる人々の思惑で売買され、価値観が変わってしまう。実際にガシェは、日本人が、124億円でオークションで競り落としたという。(現在その絵画の行方は不明との事)そうした歴史を知ると名画を観る目が変わってしまう。絵画を盗み出すシーンは、ドキドキしたが、最後は丸く収まって良かった。2025/04/07

ぽてち

33
新聞広告を見てなんとなく購入してしまったが、2011年に出版された作品の再文庫化だった(単行本・文庫は光文社)。なんとね(-_-;)。後発ゆえ大幅に加筆修正され名画の口絵付きだ。転落人生のどんづまりで投資詐欺に引っかかり後のなくなった男と女が、誘われるまま名画強奪に荷担するというお話。あまり深く考えずに読めばそれなりに楽しいが、ちょっと考え出すとあれこれ気になってくる。御都合主義が過ぎるし、懲りない馬鹿ばかりで呆れてしまう。美術界の不都合な事情を歯に衣着せず暴くのは爽快だったが。続篇・続々篇もあるようだ。2024/01/04

レイコ

19
望月諒子の絵画に対する強く厳しい矜持が語られる一冊。同時に日本美術界、欧米オークションの歴史と闇も。美術って美しい術をさらり表現するものじゃない。うっすら感じてはいた事だけど、もうピュアな気持ちじゃ鑑賞出来ない。絵画をめぐる史実に独自のストーリーを加え、辻褄を合わせる。その作風はすごいけど「哄う北斎」と比べると展開激しすぎるかな。スマートな紳士がスマートに罪を犯しちゃう場面と絵画に対する熱く、泥臭く、熱い想い。その対比は楽しめた。2024/01/07

yuui

18
確かに買う時にどっかでみたことある表紙やなと若干思ったんやけどな!整理しとったら持ってました🙈💦 内容全く覚えてなかったからいいんやけどさ! ストリート的にはちょっと長いけど映画化したら凄い面白いじゃないかなと思った! みんながハッピーに終わって良かったですね🤗 前の感想にも書いたけどほんとコンフィデンスマンみたいやった☺️2023/12/07

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