内容説明
イエス・キリストの正体とは?
先端科学の知識と作家的想像力を駆使し緻密に組み立てられ傑作ミステリ。
日本版「ダ・ヴィンチ・コード」登場!
日本人考古学者・夏原圭介はキリスト生誕の地・イスラエルのナザレで、
〈イエスの乳歯〉と思われる歯を発掘した。
しかも、その乳歯からはホモサピエンスとは異なるDNAが検出された。
イエス・キリストは現生人類とは異なる〈人類〉だったのか?
イエスの乳歯はセンセーショナルな話題を呼び、
神の実在が証明されたとして世界中でキリスト教をはじめとした
宗教ブームが湧き起こる。
夏原の旧友で新聞記者の小田切秀樹は夏原のインタビューに
成功する一方で、妻の夕海が勢いを増した新興宗教に
取り込まれてしまい苦悩する。
そんな折、夏原と同じく大学の同じサークルだった
沼修司が亡くなったとの知らせが届く。教師のかたわら、
源為朝の鬼退治伝説を調べていた沼は、
青ヶ島で調査中に事故死を遂げたらしい。
沼の妹から兄の遺品整理をして欲しいと頼まれた小田切は、
彼ら三人の恩師の娘で、やはり同級生だった秦野牧と一緒に
青ヶ島へ赴くが、そこで思いがけない事態に陥るのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろこ
114
お宝ミステリの一冊。こういうミステリが読みたかったんだ…と満足&お宝級の面白さ。世界中が湧いた"キリストの乳歯"発掘ニュース。これだけで掴みはオッケー。主人公の記者と共に乳歯のDNAから辿る神のルーツ、拡がる仮説に興味の渦が止まらない。そこに突然投入された青ヶ島に伝わる源為朝の鬼退治伝説と親友の死。二つが螺旋のように絡み合い、どういう収束を迎えるのか、たどる楽しさがやまない。夜空に瞬くような浪漫と濃霧に隠された真実が不意に怒涛のように押し寄せる終盤はお見事の一言。何気ないエピソードの効かせ方といい、巧い。2023/12/26
KAZOO
102
この作者の「ごんぎつねの夢」を読みかなり面白かったので最近のこの本を手に取りました。考古学についての恩師とその娘、弟子3人とが主人公になっていて話はかなり広大なものとなっています。イスラエルで「キリストの乳歯」が発見されそのDNAを調べると現在のホモ・サピエンスのものとは来tなっていることが解明されます。それに青ヶ島の鬼の伝説がかかわってきてかなり大がかかりな舞台となってきます。宗教も絡んだりして日本の作者でこのような作品を書けるひとが出てきたということですね。2024/06/21
yukaring
86
宗教VS科学。〈キリストの乳歯〉とおぼしきものが発掘された事に端を発する壮大なミステリ。先が全く読めない展開と予想だにしなかった真相に驚愕する飛びきりのエンタメ小説。イエスが少年時代を送ったと言われる住居跡から発掘された子供の乳歯。その歯からはホモサピエンスと異なるDNAが検出され、人ならぬ神の実在の証明として世界中が宗教ブームに沸く。それは本当にキリストの歯なのか?そしてイエスはやはり人類以外の存在なのか?魅力的な謎に心がワクワクさせられる。青ヶ島の鬼伝説まで広がる謎がきれいに収束するラストもお見事。2023/12/13
Koichiro Minematsu
46
キリスト、宗教、人類。アカデミックなストーリーの中にある人のエゴ。色んなものが散りばめられた謎解き。面白いじゃん!2023/12/07
きりん★
42
先日テレビで関がしていた「都市伝説」のイエスの生誕地の映像がずっと頭に浮かんで読んだ😁イエスの生誕地で見つかった歯🦷このDNAを科学の観点からの研究する一方、日本の青ヶ島での鬼伝説をも探る、雑誌編集者の主人公。その2つがどうリンクするのか?発掘、考古学などが好きな人はたまらないミステリー🏺知らないキリスト教の事も勉強になった。2024/01/17




