集英社文庫<br> るん(笑)

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集英社文庫
るん(笑)

  • 著者名:酉島伝法【著】
  • 価格 ¥638(本体¥580)
  • 集英社(2023/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087445718

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内容説明

結婚式場に勤める土屋は、38度の熱が続いていた。解熱剤を飲もうとすると妻の真弓に「免疫力の気持ち、なぜ考えてあげない」と責められる(「三十八度通り」)。真弓の母は、全身が末期の「蟠り」で病院のベッドに横になっていた。すぐに退院させられ、今後はその病気を「るん(笑)」と呼ぶ治療法を始めることになる(「千羽びらき」)。真弓の甥の真は、近くの山が昔の地図にはないと知り、登りはじめた。山頂付近で、かわいい新生物を発見する。それは、いまは存在しないネコかもしれなかった(「猫の舌と宇宙耳」)――スピリチュアルと科学が逆転した、架空の日本で繰り広げられる不条理劇。日本SF大賞を二度受賞した奇才が放つ、あなたの常識が崩壊する連作小説。

目次

三十八度通り
千羽びらき
猫の舌と宇宙耳

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

17
新進SF小説家の酉島伝法の連作小説。全3話収録。同時代のSFの宮内悠介さんは好きで何作か追っかけて読んでましたが、伝法さんは話題作の『皆勤の徒』を読んでその独特の造語と人間の出てこない世界観には着いて行けなくて歳のせいにはしたくないが理解不能な所があって敬遠してましたが、この本はぱっと見は理解不能な造語らしきものは無く普通の日本語っぽいので読んでみました。とは言っても「蟠り」「次元上昇」「心縁」等の新語はあるけど、占い、オカルト、迷信等スピリチュアルが支配する町での不条理劇。筋は読めるが目的が理解できぬ。2023/10/22

Porco

12
酉島伝法の作品は『皆勤の徒』以来2冊目だ。そのため話の本質を掴めず文章を頭に流し込まれるタイプの作家の作品ということを覚悟して読めたと思う。相変わらず話が設定の難解さの割にシュールだけど、『皆勤の徒』は異世界の話と割り切れて読めたものの、本作は医療科学とスピリチュアルな民間療法が逆転した世界の他は、現代日本と近似しているためまだ話は理解しやすい。しかしいかにも怪しげな療法を至極当然のように話すからか、違う常識で生きてるリアルな人々という異形の異世界とは異なる異世界を見たように感じる。面白いけど疲れる作品。2023/12/29

4
「心の絆がつくるディストピア」って帯のキャッチフレーズ、この小説で展開する世界の、逃げ場の無さ、いかれた価値観にズブズブに絡め取られた感じをよく表していて良いな。2023/11/30

トナク

2
著者の意図は理解できますが、合わなかった・・・・・・。2024/02/24

Kenichi Kawabata

2
1087 新聞でビブリオバトルで紹介されてたとあったので、読んでみたら…なんのこっちゃ、全然わからず。短編3つあったけど、一つ読んで、二つ目で挫折。 昔はくだらない本も最後まで読んだけど、もう歳かなあ。ギブアップ。2024/02/12

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