内容説明
「わかった気になる」から「使えるようになる」を目指し「本質」探求主義やイメージ重視の学習法とは異なる類のない17章を収録。各前置詞の解説・横断的な着眼点をやさしく示す。学習者のみならず「ことば」の探求に携わる方へも。
目次
はじめに
1. 本書の内容
2. 対象読者
3. 本書の例文
4. 本書の「つまみ食い」的な性質について
5. 構成と読み方
本書が推奨する学習姿勢
1. 学習姿勢の全体像
2. 抽象知識と具体知識の両方の重視
3. アウトプットにおける具体知識優先の原則―「本質」主義からの脱却―
4. 熟語を覚えようと言っているのではない
5. まとめ
Part I
第1章 位置の2段階指定
1.?位置の2段階指定とは
2.?日本語ではどうか
3.?学習者がつまずきがちなbackパターン
4.?out thereの熟語性
5.?まとめ
第2章 hit him on the head型の表現
1.?部位構文とは
2.?書き換えはいつでも可能か? 失われる意味はないか?
3.?位置の2段階指定の一種としての部位構文
4.?{in / on / by}のうちinのみがOKになる部位構文
5.?{in / on / by}のうちonのみがOKになる部位構文
6.?{in / on / by}のうちinもonもOKになる部位構文
7.?{in / on / by}のうちbyのみがOKになる部位構文
8.?定冠詞theの謎を解く
9.?{in / on / by}以外の前置詞と部位構文
10.?まとめ
第3章 「たら」「とき」「あいだ」が潜む前置詞
1.?「たら」「とき」「あいだ」が潜む副詞要素
2.?with
3.?on
4.?in
5.?まとめ
第4章 経路にまつわるあれこれ
1.?経路を俯瞰してみよう
2.?情報の割り振り方の日英差
3.?way構文
4.?経路とその終点
5.?まとめ
第5章 will be P構文
1.?will be P構文とは
2.?will be P構文の周辺
3.?be動詞で変化を表すパターンは他にも
4.?まとめ
第6章 差分スロット
1.?差分の大きさを語ろう
2.?差分表現+along ...
3.?差分表現+down ...
4.?差分表現+through ...
5.?差分表現+in(to) ...
6.?差分表現+away from ...
7.?差分表現+ahead(of ...)
8.?差分表現+out(of ...)
9.?まとめ
コラム 関連付けの自由
Part II
第7章 as
1.?前置詞のasは「…として」か
2.?なりきりのパターン―変装・仮装・モノマネ―
3.?理由を表すパターン
4.?まとめ
第8章 away
1.?ハグ離れ?
2.?外界から切り離される[動詞1語+away]構文
3.?[動詞1語+away]構文のよくあるパターン
4.?まとめ
第9章 by
1.?by doing ...の探求
2.?日本語の「…することによって」
3.?by doing ...は硬くない
4.?A by doing BのBは意図的行為でなくてもOK
5.?A by doing BはAを狙っていなくてもOK
6.?A by doing BはAとBが同じ時間幅を占めていてもOK
7.?まとめ
第10章 for
1.?チャンスがあれば痛い目に遭わせてやる
2.?have it in for sbの仕組み
3.?相対的未来における経験主体を導くfor
4.?「相対的未来」はここにも
5.?まとめ
第11章 in
1.?in an {effort / attempt} to do ...
2.?同一の行為の捉え直しのin
3.?実は「形状のin」も…
4.?まとめ
第12章 of
1.?摂取から数分以内に死ぬのか,摂取により数分以内に死ぬのか
2.?within X of Yの時間用法
3.?within X of Yの空間用法
4.?of ...に「…から」の意味があると指摘することにどれほどの意義があるのか
5.?まとめ
第13章 on
1.?What chapter are you on? の謎
2.?実例が教えてくれる具体的な使用パターン
3.?タイミングの一致
4.?機器のモード選択
5.?選択肢の中から吟味して決める
6.?リストという線に乗って
7.?線の代表選手「道」登場
8.?onと移動式イベント
9.?まとめ
コラム 未分類ファイルのすゝめ
第14章 through (1)
1.?smile through tears
2.?発話への抵抗
3.?聞き取りへの抵抗
4.?接触への抵抗
5.?throughを含んだ(比喩的)移動表現
6.?まとめ
第15章 through (2)
1.?通り抜けないthrough
2.?中を進んでいく,ただそれだけ。
3.?辞書記述の見直し
4.?「あちこち」への調整が働かない実例―inとの対比―
5.?「あちこち」への調整が働く実例
6.?まとめ
第16章 to
1.?there is X to Y構文
2.?Xが「側面」「構成要素」
3.?Xが「規則(性)」
4.?Xが「限度,限界」
5.?Xが「真実性」
6.?Xが「やるべき特別なこと」
7.?Xがmore
8.?他の用法との関係
9.?まとめ
第17章 with
1.?do X with Y型表現
2.?「…と一緒にいるときにその~に対して」
3.?「Yを{状態変化/位置変化}させるような行為としてXをする」
4.?do X with Yとdo X to Yの比較
5.?まとめ
コラム 語を知っていることと人を知っていること
本書で引用した文献
あとがき
謝辞
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