内容説明
漱石の心身の「葛藤」に刮目し、読者の共鳴を誘う、鮮烈な集中講義全5講。
そのデビュー作から絶筆までを五感を駆使して「読み証し」「読み明かす」。2019年3月「夏目漱石スペシャル」に大幅に加筆。
*電子書籍版には一部収録していない画像がございます。あらかじめご了承ください
【内容】
はじめに─夏目漱石と「出会う」ために
第1講『吾輩は猫である』の「胃弱」
第2講『三四郎』と歩行のゆくえ
第3講『夢十夜』と不安な眼
第4講『道草』とお腹の具合
第5講『明暗』の「奥」にあるもの
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シンプルねこ
9
夏目漱石をまた読もうと思い購入。分かりやすいし、興味深い解説だった。特に「道草」が伝記的事実に即してると知ってすごく読みたくなった。「三四郎」と「夢十夜」は既読だけど、解説を読んだら再読したくなったのでまた買って読みたい。2024/03/18
peco
3
漱石ファンとしては本屋さんで見かけて即購入。全身を使って漱石を読むという私にとっては新しい試み。阿部先生の講義は残念ながら途中から“全身”からそれてしまったように思うが、このヒントで漱石を読んでみたくなる。また、日本の近代小説の黎明期に漱石がいかに試行錯誤していたかの一端を5冊を通じて垣間見ることができた。出会った時から偉大な大小説家であった漱石の新たな一面を知る。学生時代に読んだ著作をもう一度読み直すいい機会。まだ読んでない本も。2023/11/04
バーニング
2
近代文学として、そして世界文学として漱石を読み直すという一冊。漱石がそれぞれの小説を通じて人間の「何を、どのように」書こうとしたのかをじっくり掘り下げるので大学の講義を受けているような知的な面白さもあった。2024/04/10
Yosuke Hashimoto
2
移動手段が発達する前は、人は自分の生まれた土地にしばりつけられていた。移動が可能になることで、今まで巡り合えなかったような人と出会い、自分の運命に変化が起きる。他社との遭遇が人生最大のイベントとなる。「三四郎」は汽車の中のシーンから始まり、そこで出会った女性との物語となっていく。2023/12/10
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