竹書房怪談文庫<br> 怪談群書 墜落人形

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竹書房怪談文庫
怪談群書 墜落人形

  • 著者名:雨宮淳司【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 竹書房(2023/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801937529

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内容説明

「気づかなかった?
あなた、呪いの人形なのよ」

ビルから落下する人形の幻を見る男
ある日、人形が言葉を…
「墜落人形」より

一癖も二癖もある、アク強すぎの怪実話!


出てくる霊も体験者も曲者ぞろい。
俄かには信じがたい異常現象と歪で底冷えのする恐怖たち。
一筋縄ではいかない怪異ばかりを集めた強烈な実話怪談集!
・スベリヒユが群生するプレハブ小屋。中では女装の少年がある霊的な作業を…「スベリヒユ」
・嫁入りの夜に出現すると言われる縁起のよい帆掛け船。だが船には黒い人影が…「ゴブリン対策」
・激辛カレーを食べる謎の老女。食事中、老女の袂から何かが…「蝉と蛇とカレーライス」
・玄関に立つデリヘル嬢の霊。勢いよく殴った時だけ手応えが…「殴打のテオリア」
・手首切断事故と目撃されたオレンジ色の爪をした左手首の幽体。その正体は…「手首が来る」
・セーラー服の少女を車で轢いてしまった幻の感触。その後、車が盗まれ意外な展開に…「轢いた記憶」
・福岡のとある会社社長一族が行う秘密儀式伝うことになった男。
 山奥の薄野原で井戸と対峙した怪奇な5日間…「可哀相な井戸」
・ビルから落下する人形の幻影を見る男。なぜ自分にそれが見えるのか?
 それが霊だとして、なぜ人間ではなく人形なのか?戦慄の結末…「墜落人形」
他、満を持して世に放つ著者9年ぶりの単著!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

67
実話怪談集。収録されているのは十一話と実話怪談にしては長めの話が多いが、どれも読み応えがあって冗長さは感じられない。ただ実話怪談としての性質上か、プツンと切れているような話が多いような。著者が自分で語っているように物語性が強いから一早々感じられるのかな。特に「可哀相な井戸」等は登場人物による謎解きみたいなのが始まってさあこれから盛り上がるぞ、という所で終わっているし、表題作もここで終わり?という感が強い。ただ小説としてではなく怪談として見た場合、それが不安定感を感じさせ非常に強力な武器となっているなあ。2024/03/14

高宮朱雀

15
表題作の墜落人形は勿論、話数は11と決して多くないけれど、じわじわと足下から冷気に絡め取られるような嫌な感じがある。映像に例えるなら、世にも奇妙な物語とほんとにあった怖い話を足して割ったような感じ。 医療従事者という立場上、いくらでも職場で奇妙な体験はあるだろうが、敢えてそこに言及していない点に好感が持てる。私が他の著書を読んでないだけか? 2023/11/11

qoop

6
怪異を上回る異質さを見せつける体験談〈スベリヒユ〉、骨子に意味深い肉付きを備えた〈殴打のテオリア〉、展開の妙を感じた〈手首が来る〉、オカルトミステリ的な味わいの〈可哀想な井戸〉など、30ページほどの短編に印象的な作品が多い実話怪談集。2023/12/14

真夏日和

4
面白く読んだもの。『蝉と蛇とカレーライス』『殴打のテオリア』『手首が来る』『鏡極楽』『可哀相な井戸』『墜落人形』特に『可哀相な井戸』が飛んでもなく面白くて、井戸を井戸に戻す儀式がほんまに終わったのかどうか気になって仕方ない。神さまはもうあちらの世界へ戻られたのかどうか。境界を自分でつくるのは危うすぎる。そうしてる人たちはもしかしたらたくさんいてるのではないか、と実話怪談集をひたすら読む。あっちにもこっちにも危うい話が存在してる。あちらからの干渉がどんどん強くなっていると世界を見てたら思わずにはいられない。2023/11/20

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