内容説明
近年、テレビや新聞は影響力が落ちたといわれるが、それしか情報源がない「情報弱者」はミスリードされ、その結果、おかしな投票行動に走る場合もある。そして今日のアメリカのように、社会が分断されかねない。それは、興国ではなく、亡国への道である――。第一章 興国の宰相だった安倍晋三、亡国の政治家・知識人●興国の保守政治家だった安倍晋三●河野太郎の危険な政治血脈●男・菅義偉が見せた誠意●「アベはファシスト」なる愚かな論考●学はあっても馬鹿は馬鹿第二章 皇室を歪めんとするのは誰か●秋篠宮:その慄然と国難●まぎれもない皇統の汚点第三章 日本の「危険な隣国」の正体●『反日種族主義』は韓国人の呪縛を解くか●北朝鮮の精神的支柱=主体思想はオウムに通ずる●日本政府との闘争を煽る主体思想●旧統一教会・韓鶴子にナメられた岸田首相第四章「表現の自由」「内心の自由」におけるダブル・スタンダード●『朝日新聞』流「表現の自由」の欺瞞●E・トッド氏の「核発言封じ」●最高裁判決の滑稽と過激第五章 今なお我が国に巣くう護憲左翼●サル発言で再認識! 憲法改正は急務だ●憲法制定権力を取り戻せ第六章 「反日」「リベラル」という病●司馬、半藤型「歴史論」はもう古い!●令和に生きる左翼思想 225●ア然・ボー然……この人たちの五輪論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tomo
14
☆☆☆ 自由民主主義があまねく世界中に広がり、世界中の人々がそれを享受しているわけでもなく、経済的に成長を果たした現在、それに背を向け全体主義に走る中国。一方ヨーロッパを中心に、自由民主主義を受け入れないイスラム系移民。もはやイスラム教徒は約20億人。子供やその先の世代、日本はどうなってしまうのか。※書き下ろしではなく、著者が雑誌に寄稿したもの中心。2023/12/01
軍縮地球市民shinshin
14
著者の岩田温氏は喀血して大病に罹ってしまい、本書刊行前は意識不明の重体であった。今は生還されてふたたび言論活動を再開している。本書は主に『will』などの保守派言論誌に寄稿した論文を集成したものだが、どの論文も岩田氏が手抜きをしないで執筆したものだとわかる。「右派の自由を奪え、左派の自由を守れ」という考えはマルクーゼの『純粋寛容批判』(せりか書房)に収録された「抑圧的寛容」という論文が根拠だそうだ。左派のダブルスタンダードは今に始まったことではない。2023/11/20
ランラン
5
保守の神髄とは何か、改めて考える機会になった。2024/02/02
古本虫がさまよう
5
本書は、ここ数年に生起してきた、安倍暗殺事件や皇室「スキャンダル」問題や護憲左翼、容共リベラル派が主導した醜い「市民運動」の実態やLGBT問題などについて、「保守主義」の信念を持つ「保守派」の論客として活躍している岩田さんが、雑誌などで彼(女)らを一刀両断した論考を構成してまとめたものだ。雑誌掲載時に一読した覚えのあるものもあり、懐かしいというか、改めて近年の激動する日本の内外の思想史的変動の日々を振り返ることができた。 本書で叩かれている人々--河野洋平、池上彰、三浦瑠璃、内田樹、山口二郎、津田大介…。2023/11/02
しん
3
この方の本は非常に読みやすく また、深いところまで掘り下げてていてすごくためになります。 この本もとてもよかったです。 日本人としてあらためて勉強になる部分が多く、この方の考え方等を含め かなりおおすすめです。(いろんな人に読んでもらいたいと思いこんな表現をしてしまいました) 2023/12/04