内容説明
この世界に運命の出会いなんて存在しないと思っている麻衣子(『そこにいただけの私たち』櫻いいよ)ひとり過ごす夜に孤独を感じる雫(『孤独泥棒』加賀美真也)ひとの心の声が聞こえてしまう成道(『残酷な世界に生きる僕たちは』紀本明)部活の先輩にひそかに憧れる結衣(『君声ノート』南雲一乃)姉の死をきっかけに自分に傷を付けてしまう寿璃(『君と痛みを分かち合いたい』響ぴあの)。そんな彼女らと、電車で出会った元同級生、家に入ってきた泥棒、部活の先輩が・・・。灰色な日常が、ちょっと不思議な出会いで色づく短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なみ
14
ありえない出会いを描いた短編集。全部面白かったです。 『孤独泥棒』は掛け合いも楽しく、ラストの爽快感がすごく良かったです。 『残酷な世界に生きる僕たちは』は主人公の設定と展開が上手くフィットしてたし、沖野さんが格好良かった。 『君と痛みを分かち合いたい』は、とても温かいお話しでした。言葉遊びも素敵。 『君声ノート』は、ちょっと不思議な恋愛小説という感じで、ドキドキしながら読めました。葵くん好き。 『そこにいただけの私たち』は、途中のもどかしいところも含めて、青春を強く感じました。文章も好きです。2023/11/20
栗山いなり
7
五人の作家達が「ありえない出会い」をテーマに書き下ろした物語を収録した短編集。このレーベルらしい青春劇ばっかりだったけど結構自分にぶっ刺さるエピソードもあったりして侮れないなと思った2023/11/03
Nori
3
タイトルのとおり誰かと出会い変わることができた少年少女を主人公にしたアンソロジー。個人的には、ひとの心の声が聞こえてしまう成道が電車である少女の声が聞こえたことにより物語が始まる『残酷な世界に生きる僕たちは』紀本明さんと部活の先輩にひそかに憧れる結衣が図書室のノートで自殺を考える少年と文通を始める『君声ノート』南雲一乃さんが特にお気に入りでした。2024/07/02
北原悦子
0
良かったよ。2023/12/28
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