内容説明
「――次があるならば絶対に間違えない」
消えゆく意識の中、世を呪うかのように慟哭しながら死んだ……はずだったが、目が覚めると公爵家の三男・アーノルド・ダンケルノに転生していた。
突然のことに戸惑いつつも、今世でも惨めな人生を送りたくないアーノルドは誰にも侵されず屈しない武力を手に入れ、公爵家の後継者へと成り上がることを誓うのだが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
24
前世で冤罪で破滅した主人公。前世の記憶を持ち転生したら、貴族の子供だったが母親が娼婦で、他の腹違いの兄弟と跡目を争うハメになったが、身の回りを世話するメイドには敵対する兄弟から送られたスパイがいる状態。しかも、貴族の娘であるせいで気位が高く娼婦の息子である主人公を見下す始末。そんな敵でしが無いメイドを手打ちにして、実家と戦争すると宣言して剣の修行をするが、、え?遅くね?その修行も腹違いの兄弟が入って来たりと波瀾万丈。ギャーギャー騒ぐだけの●ソ餓鬼な兄弟の腕を修行でフラフラになった主人公がチョンパして、、2024/07/09
山のトンネル
14
途中リタイア。まず、会話している主体がわかりにくいと感じたこと。特にキャラ立ちしていない登場人物同士が、主人公を挟まずに裏で会話をしているシーンなどは、会話の主体を探すために何回か読み直す必要があった。伏線を回収するために必要なシーンかもしれないが、話自体が進むわけではないので、そこを読み返すのは若干ストレス。他にも、主人公の思考の整理に場合分けが頻繁に入るため、説明的な文が続くことで話が展開しない。場合分けや可能性を提示する文を挟むのもいいが、結局"ない"可能性についても読者は読まされることになる。2023/11/12
はじめまこと
7
この手の作品では良くあることですが進みが遅い以外はとても良いですねぇ! 何十作あっても飽きない 相変わらずeb単行本黒背表紙主人公ピン表紙作品はどれも良い 愚者と賢者とは別に人としての格が出てるのが面白いなと そして主人公が賢者寄りの愚者で良い2023/11/28
bulbul
6
正義を貫いたつもりで嵌められどん底に落ちた男の転生やり直し。絶望を忘れず何度も自分に言い聞かせるのに何度も繰り返す所がもどかしくも人間らしくて深みがあった。陰謀が渦巻いているけれど今度こそ正道を貫けるかな。オーラの謎も楽しみ。2023/10/31
史
5
うーん。テンポが悪い。後継者争いというのはマクロの話であるはずが、ミクロのやり取りが多すぎる。個人の武勇(ステータス)ではなく、集団としての戦いにして欲しかった。前世もちょっとなんか無意味に露悪的というか。()内の独白も長くて多くて鬱陶しい。5歳であることを気にする必要性はないかもしれないが、やっぱり時間をかける話であるならば別に10歳でも15歳でも変わらない気がする。敵が親父以外似たようなタイプの小物なのも困る。読んでいてことごとく読みたい展開と違う展開が繰り返された作品。続巻を読むことはないでしょう。2024/07/23