中公文庫<br> 新編 不参加ぐらし

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中公文庫
新編 不参加ぐらし

  • ISBN:9784122074330

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内容説明

竹藪の庵にひきこもり、都会に姿を現さず、一歩退いて人の世を眺める。来る者拒まず去る者追わず、集うは多士済々、談論風発、鯨飲酩酊、二日酔い……。“竹林の隠者”とよばれた作家が飄々と綴る身の処し方。「怠け者の記」「丘の上にひきこもり……」「何もせんぞ」などユーモラスで含蓄のある随筆を収める、文庫オリジナル作品集。〈編・解説〉荻原魚雷

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三田典

3
世間の空気に入り込まずに生きていくのはいい具合の距離感が必要なんだなと感じる一冊。2024/07/01

すたれがみのきれはし

1
飾りのない、時折関西弁が入ってくる文体で飄々としながらもどこかしら冷静な目で世間を見ている人、というイメージはまさしく「竹藪の隠者」という呼び名にふさわしい。ところどころに「これ、今の時代のことを言ってる……?」と思われる箇所があるがどう考えても何十年も昔の話であり、ということはその頃から日本人の気質は全く変わっていないということなのか。2024/10/16

荏苒 byn

0
昭和時代を感じる作家のエッセイ 集。 自伝的な 話や 雑学的な 古人のエピソードや老境還暦頃の感興がユーモア混じり。 タイトル通り隠棲 して陶淵明 にも なぞらえて閑居して媚びず。「子供の頃から集団行動が苦手/家光は辻斬りをやった/勝海舟は家の女中に全部 手をつけた」。友人知人の葬儀には一切出ず(解説)。世俗的な件もあり、 今となっては それほど過激でもない といった全体の印象。 疾っくの昔に「偽久坂」を読んだ感想人好みの人柄を見た。2024/09/07

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