中公文庫<br> 芸談 昭和落語家伝

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中公文庫
芸談 昭和落語家伝

  • 著者名:立川談志【著】/田島謹之助【写真】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • 中央公論新社(2023/10発売)
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  • ポイント 390pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122074323

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内容説明

この写真の志ん生は、いい顔してる――。今はなき寄席・人形町末広の高座から自宅まで、昭和二九(一九五四)年~三〇年に撮られた噺家たちの、二千枚におよぶ貴重なフィルム。このころ二つ目だった家元が写真をめくり、志ん生、文楽、円生、小さんなど、若き日に憧れた名人たちを偲ぶ。〈解説〉立川談春

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

38
芸の継承と同じくらいに、芸人の継承も大事なのだということを、立川談志の著作を読むと痛感する。談志の楽屋話が、ただの笑い、あるいは時代を懐かしむだけで終わらないのは、そこに談志が後世に伝えようとする強い意志を込めているからだ。本書は、昭和29年から30年にかけて写真家・田島謹之助が撮った東京の落語家の写真を見ながら、談志がエピソードを語るといった構成となっている。写真が撮られた当時、談志は二ツ目になったばかりでまだ「小ゑん」を名乗っていた時期だが、写る師匠連に対して、実に辛辣に評価を下す。(つづく)2023/11/29

やまねっと

14
昭和の名人を多数の写真とともに談志が切っていく。談志は素人の頃から色々寄席を見てきたんだろうな。結構新作派に厳しい印象を持った。誰とは書かないが、ボロクソに書いている人も多数いる。談志が書くから説得力がある。 金原亭馬生は褒めている。もっと生きてて欲しかったんだろうな。落語界のためにも。馬生は写真を見ても池波志乃そっくりである。 小さんの若い時の写真が見れて嬉しかった。圓生、志ん生、文楽の写真はやはり多い。昭和の名人を多数見れてよかった。文庫というお手軽に持てるのは発売された意義があった思う。貴重である。2023/12/25

nishiyan

11
『談志絶倒 昭和落語家伝』(2007年9月・大和書房刊)を改題の上に適宜訂正と編集部による注を加えた本書。写真をメインにしながらも26人の落語家についての解説と彼らとの思い出話を生き生きと語っている。私が好きなのは林家三平と十代目金原亭馬生のところ。使われているページ数が対照的な二人だが、三平には短い言葉で最大の賛辞、馬生へは語りつくせぬ師への憧れが溢れ出ている。貴重な話もたくさんあり、落語好きなら読んでおいて損はないだろう。2023/11/27

YONDA

11
談志師匠が闊達に書く文は清々しい。遠慮なく自分の思いの丈を書いている。記載されている落語家で知ってるのは小さん師匠だけ。よく耳にする黒門町の師匠はこの人のことか~!なんて驚きもあった。あとがきで談春師匠が書いているように、この本を読む人は少ないだろうが、落語に興味があるならば読むに越したことはない。2023/11/07

そうぺい

9
初読。いやあ、よくぞ文庫にです笑 。もちろん単行本での存在は知ってましたが、当時としては高いし、昔の落語家なんて良く知らないし…で見逃していましたが、大満足ですね。家元の若き想いが、ニンを通じて伝わってくるのが良いのは当然としても、その名人達の写真がほんと良いですねー。どこか年寄り…ジジイフェチなところがやっぱり自分にはあるのか笑、理想をみたいのか…。今を生きてる年寄りのほとんどをある理由で、どうしようもねえし早く二葉亭四迷…と日頃から強く思っている身としても、良い顔してるなぁ…と惚れてしまうのです。2023/11/05

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