朝日文庫 通貨烈烈

著者名：船橋洋一【著者】

朝日新聞出版（2023/10発売）

• ISBN：9784022619372

内容説明

すさまじい円高・ドル安をまねく国際通貨政治の仕組みとはいかなるものか―世界を駆け巡る朝日新聞の第一線記者がG5・G7など、国際会議の緻密な取材と通貨外交に携わる首脳たちの肉声を通して、その解明に挑む。吉野作造賞を受賞した国際的ノンフィクション。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Barca]

「政策、とくにブンデスバンクの介入は、獲物をキュッと殺すやり方だ。投機者をこらしめるのだ。介入した後、制裁したと堂々と発表することもある。これに比べてわが方のは、市場を味方に引きつけようとするやり方だ。西ドイツは損させて、こらしめる。日本は得させて、誘導する。まあ、肉食動物と草食動物の違いだね」(p.62)

2019/07/24