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内容説明
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大きな声で泣きながら学校から帰っていた清香に、竹の束を持ったおばあちゃんが話しかけてきました。おばあちゃんは竹細工の名人でした。魔法のような手さばきで、柔らかく形を変えられていく竹を見るうちに、清香の心は安らいでいきます。清香は学校であったことを語り出しました。友だちの失敗を自分の身にかぶってあげたのです。それを聞いたおばあちゃんは、「トガ負い比丘尼」の話を始めました。繊細で優しい清香。おだやかだけれども芯の通ったおばあちゃん。世代も性質も違う2人に、竹細工のような温かくゆるぎない友情が生まれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちぐ
42
今更ながら、小学3、4年生の課題図書を息子と読む。転校生の清香ちゃんが、ある罪をクラスの男の子たちになすりつけられ、泣いているところにザル作りの名人のおばあちゃんが声をかける。70年間もザルを編んで生活してきたおばあちゃんとの交流は、清香の想像力と心の成長に繋がったに違いない。お年寄りや、竹細工のような伝統文化と触れあう機会が少なくなった昨今、清香ちゃんのような体験が出来るのは本当に貴重だと思いました。2015/09/01
ミーコ
30
オナラの濡れ衣を着せられて 悔しくて悲しい清香が泣く為に、入った山で出会ったおばあちゃんが、とても良かったです。竹細工も見てみたくなりました。頼もしいお友達が出来て良かったネ2020/08/18
スノーマン
25
息子の読書感想文用に購入。なるほど…。オナラしてもそんなに恥じらいもない小3男子に理解できる感情だろうか(笑)オナラ濡れ衣に涙の女の子。うんうん、それは恥ずかしいし悔しい。でも真犯人もきっとホッとするより後ろめたい恥ずかしい思いを隠しているんだろうし、難しいところ。そういう複雑な主人公の気持ちを最後には軽くさせる、知り合ったばかりのザル作り名人おばあちゃんの海のようにおおらかな対応、格好良かった。2015/08/05
杏子
21
読書感想文課題図書中学年向け。話自体はなんてこともないものだけれど、心に響くね。何よりこのおばあちゃんがあったかくていい。方言もほっこりするし、通りすがりの女の子にここまでよくしてくれて。こんな大人の人が子どもたちのまわりにいてくれたら頼もしい!「トガ負い」というのも初めて聞いた。言葉も風習も。侍女みたいな存在なのかな。お付きの者が代わりに被るみたいな?この作家さんはお初だけれど、もっといろいろ出てきそう。バックグラウンドがすごそうだ。2015/04/08
みさどん
19
お年寄りとの交流って大事だと思う。昔の人は何でも手作りしていて、それだけでも学ぶ価値がある。主人公の心がおばあちゃんの話やしぐさでほぐれていくのがいい。もう一つのテーマがおならってところが、意外。身体のことにも目が向くし、人と比べることの愚かさも考えていかせられそう。「どうせ自分は」って自虐的傾向の言動についても、プラスには働かないものだと子どもに感じさせたい。かわいいって、顔だけじゃなく、考え方や動きや言葉でもそう思えるものだから。2015/10/27
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